JRA「勝ち星独占」武豊VSルメールVSマーフィーで最多勝争いバチバチ!? 東京開幕「10/12R」でライバル騎手悲劇……
1日、京都競馬場でリーディング2位の川田将雅騎手がJRA通算1400勝の節目を迎えた一方、今週開幕となる東京ではリーディング上位騎手がバチバチ火花を散らした。
まずはこの日、C.ルメール騎手を交わしてリーディング3位に浮上した武豊騎手だ。
ダート1400mで行われた2Rの新馬戦。3番人気のエヴァジョーネに騎乗した武豊騎手は、好スタートから2番手に付けると、最後の直線で逃げ粘ったラブアドベンチャーを競り落としてゴール。幸先良く、今年14勝目を上げた。
4年連続リーディングへ、ルメール騎手も当然黙ってはいない。続く3Rの3歳未勝利戦で1番人気のシゲルミカヅキに騎乗したルメール騎手は、逃げ粘る武豊騎手のキンブレルを交わして先頭でゴール。こちらも今年14勝目を上げて、再び並び掛けた。
すると、今度は武豊騎手が5Rで、後続に2馬身差をつける完璧な逃げ切り勝利。ルメール騎手の1番人気馬を完封しての15勝目と、再び一歩リードを奪う。
巻き返しを図りたいルメール騎手だったが、それを阻んだのが午前中は沈黙していたリーディングトップのO.マーフィー騎手だ。
まずは6Rで1番人気のダノングロワールで逃げ切り圧勝すると、続く7R、8Rと怒涛の3連勝。それもすべて「2着ルメール騎手」だったのだから、ルメール騎手にとっては、まさに目の上のたん瘤だったに違いないだろう。
9Rにようやく勝ち切って、この日2勝目を上げたルメール騎手だったが、続く10Rでは、またも武豊騎手に逃げ切られて完封負け。騎乗馬のアブソルティスモは抜けた人気馬だっただけに、痛恨の敗戦となった。
結局、この日はメインレースの11R白富士Sと最終12Rを連勝し、この日5勝の固め打ちを決めたマーフィー騎手に軍配。短期免許の都合で今週一杯の騎乗となるが、昨年同様にリーディングトップで帰国を決定づけたような快進撃だった。
「この日は結局、マーフィー騎手が5勝で武豊騎手が3勝、ルメール騎手は3度の2着が響き2勝に終わりました。とはいえ、この日東京で行われた12R中、10Rを3人の騎手で独占したのですから、他の騎手はたまったもんじゃなかったでしょうね……(笑)」(競馬記者)
コースが広く、最後の直線も長いことから力通りに決まりやすいといわれている東京コースだが、力のある騎手が力のある馬に乗ると、なかなか他の騎手が割って入るのは難しいのかもしれない。