来年クラシックの大本命トゥザクラウンのデビュー時期が決定!世界最高峰のノーザンファームの『横綱』と評された大器がついに始動を迎える!
母は、2001年のドバイワールドカップ(G1)で2着に入り、世界の度肝を抜いたトゥザヴィクトリー。引退後も、有馬記念(G1)で2年連続3着し、重賞5勝を挙げたトゥザグローリー、皐月賞(G1)で2着し弥生賞(G2)までデビュー4連勝を飾ったトゥザワールドを輩出するなど、繁殖牝馬としても一流の実績を上げている。
そんな兄たちと同じキングカメハメハを父に持つトゥザクラウン。これまでハズレのない組み合わせだけに期待が掛かるが、逆に述べれば高いアベレージが期待できる分、これまで「大当たり」のない一族ともいえる。
実際に、母トゥザヴィクトリーも世界トップクラスの能力を持っていたものの、G1はエリザベス女王杯の1勝だけ。重賞戦線を賑わせた全兄2頭も、G1には手が届いていない。そして、これら3頭に共通することは、優れた持続力を持ちながらも、勝負を勝ち切るだけの「末脚のキレ」がなかったことだ。
だが、トゥザクラウンに関してはいい意味で一族の例には該当しないようだ。
「重賞勝ちもある兄たちは、とりわけスピードの持続力が武器でした。一方で、トゥザクラウンはキレそうな感じです。また、調教をやってもへこたれず、休んだこともありません。乗り始めた時から背中の可動域が広くて『これはすごいな』と思った馬。デキはいいですし、頼もしいです」