JRA共同通信杯(G3)ガチな「現場の声」から選んだ至高の1点勝負を敢行! 「鉄板」とも言える1点勝負のワケは……
16日(日)に東京競馬場で開催される共同通信杯(G3)。
過去、このレースをステップに、多くの馬がクラシックを制し、あるいは古馬になってG1タイトルを獲得している、いわば「出世レース」だ。
今年は9頭と例年にない少頭数になっているが、素質馬がそろっただけに見ごたえのあるレースが期待できそうだ。
そこで、現場からの「強力」な情報を元に、この共同通信杯を予想してみたいと思う。
「◎」はフィリオアレグロ(牡3、美浦・堀宜行厩舎)だ。
10月の東京でデビュー。このレースには「エアグルーヴ一族」の良血、レッドルレーヴもいて人気を分け合っていた。4番手で互いをマークする形の競馬で、フィリオアレグロが先に仕掛け、直線ではレッドルレーヴとの一騎打ち。半馬身差退けて勝利をモノにしたが、3着とは6馬身離れており、この2頭が抜けていたことがわかる。
最終追い切りは、美浦Wコースでの3頭併せ。3番手から追いかける形になったが、先行した馬は直線で早々に脱落。2頭の追い比べでフィリオアレグロが優勢でフィニッシュ。4F 55.7-40.4-11.9秒をマーク。順調さが見て取れる。
1週前にM.デムーロ騎手が追い切りで騎乗。「いい感触を掴んでもらいましたね」との陣営の声。「キャリア1戦ですが、それをクリアできるだけの能力はあります」とスタッフも愛馬の能力に期待をかけている。
「〇」 はマイラプソディ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)を指名。
今回のメンバー中、唯一の3勝馬にして重賞勝ち馬。7月の中京でデビューし、危なげなく勝ち上がり、9月の野路菊S(OP)に出走。5頭立てと少頭数だったが、出遅れて後方からの競馬で、直線一気のごぼう抜きを披露。5馬身差をつける圧勝だった。3戦目は京都2歳S(G3)。ここでも後方から徐々に進出していく競馬で、4角3番手から直線で前を簡単に捉えて引き離すだけの競馬。2着とは2馬身、3着とは3馬身離す完勝だった。
最終追い切りも栗東坂路で4F 50.6秒の自己ベストをマーク。調整過程は文句なしといったところだ。
この最終追い切りについて陣営は「ウチの厩舎は長距離輸送がある場合、最終追い切りは坂路で54、55秒に留めるのですが、まさか50秒台とは…。規格外ですね」と絶賛。「賞金的には問題ないので、東京競馬場の環境やコースを経験することが主ですが、結果も求めています」と余裕さえ感じるコメントを残している。