JRA武豊騎乗、クイーンC(G3)「500キロの法則」シャンドフルールは馬体重に要注意
ホエールキャプチャ、ヴィルシーナ、メジャーエンブレム、そして昨年のクロノジェネシスなど、後にG1馬となる馬の名が過去の勝ち馬として名を連ねる15日(土)のクイーンC(G3)。スワーヴリチャードの半妹ルナシオンに注目が集まっているが、長く競馬を続けているファンの中には、シャンドフルール(牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)という馬が気になる、という人もいるに違いない。
シャンドフルールはキズナ産駒で、そのキズナが2013年の日本ダービー(G1)を制した際に手綱を取っていた武豊騎手が鞍上を務める。前走の千両賞で2勝目を挙げた際は、西村淳也騎手が騎乗していたが、今回は新馬戦(1着)と2戦目の紫菊賞(6着)でコンビを組んだ武騎手が再び乗る形となった。
前走の千両賞を見て、紫菊賞から馬体重を10キロ減らしていた点が気になるのは当然。馬体が成長途上にある時期に、二桁のマイナスとなっていることから、心配も自然というわけだ。
だが、昨年8月に小倉で新馬戦を勝った際、松永幹夫調教師は「大型馬で余裕があった」と語っている。新馬戦は510キロで出走していた。前走の千両賞出走時は498キロまで絞り込まれている。陣営はこのくらいの馬体重が理想と考えているのかもしれない。
このクイーンCには奇妙なデータがある。近10年で500キロ以上の馬体重で出走した馬の戦績は【0・0・0・5】。全く馬券になっていないのだ。前走で498キロまで絞り込まれたシャンドフルールだが、今回は馬体重に注意すべき一戦となるかもしれない。
この中間、最初に時計を出したのは先月26日(日)のことだった。この日を含め、栗東のCWで4本、坂路で1本と計5本の時計が出ている。今月12日(水)の最終追い切りも6F81秒6、ラスト1F12秒7と順調に調整されていると考えて良い。
この後、栗東トレセンから東京競馬場までの輸送もあるので、輸送減りする分もあるだろう。一方で3歳の2月という馬体が成長し続ける時期でもあるだけに、最終的な馬体重が500キロを超えるのか、どうか、前述したデータからは非常に気になるところでもある。
キズナが日本ダービーを制した時の馬体重は478キロだった。産駒がJRAで昨年挙げた勝ち星は33あるが、そのうちの28勝は500キロ未満の馬が挙げている。クイーンCというレースにおいても、キズナ産駒においても、当日の馬体重が500キロを超えるか?超えないか?は大きなポイントとなるかもしれない。
クイーンC当日、シャンドフルールの馬体重は果たして?