阪急杯(G3)ステルヴィオ「不安」は距離より丸山元気!? 昨年、中山記念3着もJRAから戒告で……
1日(日)に阪神競馬場で開催される阪急杯(G3)。優勝馬には高松宮記念(G1)への優先出走権が与えられることもあり、春の短距離王を目指す快足自慢が今年も顔を揃えた。その1戦で復活の狼煙をあげたいのが、ステルヴィオ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。
2年前のマイルチャンピオンS(G1)覇者。3歳馬ながら、ペルシアンナイト、アルアインなどの年長G1馬を抑えて戴冠を果たし、今後もマイル路線での活躍が期待された。
だが昨年は始動戦の中山記念(G2)こそ3着に入ったものの、大阪杯(G1)14着、安田記念(G1)8着と振るわず。また秋はスプリンターズS(G1)からの始動を予定していたが、右目の外傷などを理由に回避。そのままシーズンを終えている。
「昨年、ステルヴィオは期待ハズレの結果に終わりました。らしくない凡走を繰り返していましたが、これは早くから指摘されていた喉鳴りの症状が影響していたのかも……。今回9カ月ぶりの出走となりますが、喉の状態がどこまで回復しているかが鍵になりそうですね」(競馬記者)
ステルヴィオを管理する木村哲調教師も『netkeiba.com』の取材に対し、「食欲があって肌ツヤも良く、動ける態勢になってきています」と話すも、「このレースで脚を使えないようなら、ノドの手術をすることも考えています」と明かしている。
そのステルヴィオの最終追い切りは美浦Wで3頭併せ。強めに追われてラスト1F12秒5をマークし、僚馬に先着。1週前追い切りでは少々バランスを崩し、動きも重さが残っているように見えたが、しっかりと修正してきたようだ。
ただステルヴィオの懸念材料はノドの状態だけではないという。
「今回騎乗する丸山元気騎手ですよ。昨年の中山記念では牧場サイドからの猛プッシュが後押しとなり、騎乗する運びになりました。ですが3着に入ったものの、レース運びにロスが多く、さらに最後の直線ではムチを使い過ぎてしまい、戒告を受ける始末。スタッフも期待していただけに肩を落としていましたよ。
大切な復帰戦を任せるのは少々荷が重い気もしますが、あれから1年経ち、丸山騎手も成長を遂げているはず。ここで昨年の汚名をそそぐような見事な騎乗を見せてもらいたいですね」(競馬誌ライター)
キャリア初となる芝1400m戦で、ステルヴィオ×丸山騎手はどんな走りを見せてくれるのだろうか? 復活に期待したい。