JRA「サトノフラッグ×川田将雅」コンビ結成!? 皐月賞(G1)鞍上問題に進展か……
今週末に皐月賞(G1)トライアルの若葉S(L)、スプリングS(G2)が開催される。皐月賞の優先出走権を賭けて争われるため、この結果で皐月賞出走馬が概ね出揃うことになる。
今年の皐月賞は、昨年の2歳G1馬・コントレイル、サリオスの「2強」と目されており、どちらも年始初戦のぶっつけで出走する異例の様相だ。この2頭に加えて、無敗で京成杯(G3)を制したクリスタルブラック、共同通信杯(G3)組のダーリントンホール、マイラプソディら有力馬が出走を予定している。
前哨戦の勝ち馬の中でも、弥生賞(G2)を制したサトノフラッグ(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)は、2強に割って入り「3強」とまで評される有力馬だ。だが、皐月賞候補馬にもかかわらず、「鞍上問題」が囁かれている。
弥生賞はケガで休養中の戸崎圭太騎手に代わり、武豊騎手が騎乗し優勝。しかし、武豊騎手にはクラシックパートナーとしてマイラプソディという先約がある。そのためサトノフラッグは皐月賞の優先出走権を持ちながらも、鞍上「未定」という状況に置かれている。
この状況に「武豊騎手がマイラプソディからサトノフラッグに乗り換えるのでは」という憶測もファンの間では飛び交った。
そんな心配される鞍上問題に進展がありそうだ。
「サトノフラッグは川田将雅騎手でほぼ決まりのようです。川田騎手のお手馬アルジャンナはL.ヒューイットソン騎手で毎日杯(G3)、3戦3勝ですみれS(L)を勝ったレクセランスには皐月賞、日本ダービー(G1)で騎乗しない予定のようです。
これらの動きが、まだ鞍上が決まっていないサトノフラッグに騎乗するための調整である可能性が高まっています」(競馬記者)
例年にも増して「リーディング」へのこだわりが強い川田騎手。今年すでに50勝を挙げ、リーディングを独走中。今のペースでいけば年間200勝を上回る見込みだ。
リーディングを目指す川田騎手にとって、世代屈指の実力馬サトノフラッグとのコンビ結成は鬼に金棒だろう。
実際に、2016年の皐月賞で初コンビを組んだマカヒキを皐月賞2着、日本ダービー1着に導いている。そのとき、どちらのレースもマカヒキより1つ下の着順だったのがサトノダイヤモンドだ。今回のサトノフラッグとのコンビ結成は、里見オーナーにとって力強い味方になることだろう。
ただそうなると、また一つの問題が浮上する。
次走に皐月賞を予定している無敗馬レクセランスの鞍上がぽっかり空いてしまう。そのとき、いったい誰が騎乗することになるのだろうか。有力馬の鞍上問題だけに、こちらにも注目が集まることになりそうだ。