JRA福永祐一「強奪!?」高松宮記念(G1)タワーオブロンドンと新コンビ! 連覇へ「いい結果を出せるように」意気込みも「アノ騎手」はガックリ?
喜びも束の間、日本で重賞初制覇を決めたばかりの22歳の若武者に“悲報”が舞い込んだ。
22日、来週29日にドバイのメイダン競馬場で開催されるアルクオーツスプリント(G1)で、ミスターメロディ(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)に騎乗予定だった福永祐一騎手が遠征の取りやめを発表。新型コロナウイルスの感染拡大を重く見て、来週も国内で騎乗することが決まった。
なお、すでに現地入りしているミスターメロディはC.ルメール騎手が騎乗することとなった。
「こういう情勢の中、藤原師と話して取り止めました」
『スポニチ』の取材にそう答えた福永騎手。世界的猛威を振るっている新型コロナウイルスはドバイでも無観客での開催が決定するなど、決して安全とは言えない状況だ。先週、一足早くドバイ入りしたルメール騎手を筆頭に、すでに関係者が続々とドバイ遠征に乗り出しているが、そういった中、福永騎手が大事を取った格好となった。
「JRAに所属する騎手の1人でも新型コロナウイルスに感染すれば、レース開催は難しくなるという話もあるだけに、慎重になる判断も決して間違いではないと思います。ただ、福永騎手が遠征を思い留まった理由は、『もう1つ』あるようですね」(競馬記者)
「これだけの有力馬の依頼を頂けてありがたいし、いい結果を出せるように努めます」
そう福永騎手が期待を込めるのは、29日の高松宮記念(G1)に出走を予定しているタワーオブロンドンの騎乗依頼だ。
前哨戦のオーシャンS(G3)は3着だったが、昨秋のスプリンターズS(G1)の覇者。本番でも最有力視されているだけに、福永騎手としても力の入る一戦になりそうだ。
「タワーオブロンドンには元々、ヒューイットソン騎手が騎乗予定と言われていましたが急遽、福永騎手に替わったようですね。昨年、ミスターメロディでこのレースを制しているだけに、陣営の期待も大きいと思います」(別の記者)
22日に中山競馬場で行われたスプリングS(G2)で、来日重賞初制覇を飾ったばかりのヒューイットソン騎手。来週の高松宮記念に向けて弾みがついたと言われていたが、思わぬ形でコンビ解消となってしまったようだ。