JRA武豊レシステンシアに乗れなかった!? ドバイ中止は「怪我の功名」自宅待機「回避」で一安心

 23日、JRAはドバイから帰国する関係者に対して、帰国後2週間のトレセン、競馬場への出入りを禁止し、関係者との接触を自粛するよう要請した。これにより、C.ルメール騎手と古川吉洋騎手は大阪杯(G1)が開催される4月5日まで騎乗できないことになった。

 当初、ドバイワールドカップデーは無観客での開催を予定していたが、22日に急遽中止が決定。突然の中止発表に、関係者は右往左往したようだ。

 22日の中央競馬開催終了後の夜に、ドバイへ発とうとしていた関係者は空港で中止の連絡を受けて、急遽出国を取りやめた。もし出国していたら、ルメール騎手と同様に2週間の自宅待機要請となってしまっていた。ドバイ遠征を敢行する陣営は多くの有力馬を管理するため、ドバイ国際競走の中止が日本競馬に与える影響は計り知れない。

 実際にライターの平松さとし氏は、出国前の空港で国枝栄調教師、尾関知人調教師、横山和生騎手と一緒にいるときに、中止の連絡が入ったと明かしている。

またほかのジョッキーも同様に、武豊騎手、川田将雅騎手、M.デムーロ騎手も海外渡航を取りやめた。

 もし、ドバイワールドカップデーが開催されていたら……。

「残念ながら先に入国していた2騎手は、4月5日まで騎乗できません。しかし、もし予定通り開催されたとすると、帰国は3月29日以降になるため桜花賞(G1)が開催される4月12日まで事実上の騎乗停止期間となってしまいます。より多くの騎手が長期不在となる危機を回避できたのは、不幸中の幸いだったのではないでしょうか」(競馬記者)

 自宅待機を回避できたことに1番ホッとしているのは、武豊騎手かもしれない。

 先日、2歳女王レシステンシアと桜花賞(G1)でコンビを組むことが発表された武豊騎手。桜花賞を最後に制したのは2004年のダンスインザムードまで遡り、牝馬三冠レースでも2005年のエアメサイア以来、15年間勝利がない。今年は有力馬の騎乗が決まっているだけに、是が非でも騎乗したかったに違いないだろう。

 4月12日の桜花賞に騎乗できない事態もあり得たと考えると、出国前のドバイ中止決定には、ある意味救われた形だ。

 あわや最悪の事態を無事に回避した「武豊×レシステンシア」のコンビの桜花賞での活躍に期待したい。そしてなにより、新型コロナウイルス感染拡大の早期終息を願うばかりだ。

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