JRA「審議」高松宮記念(G1)ダイアトニック3着に疑問の声、続々!? 安藤勝己氏「まともなら勝ち負け」みんなのKEIBA「明らかに勝っていた」
29日、中京競馬場で行われた高松宮記念(G1)は、モズスーパーフレアが待望の初G1制覇。得意の単騎逃げに持ち込み、昨年のスプリンターズS(G1)2着のリベンジを果たした。
しかし、その一方1位入線したクリノガウディーが4着に降着した後味の悪いレースとなった。
これには鞍上の和田竜二騎手も「僕の頼りなさで、迷惑を掛けてしまって、すみません」と猛省。なおJRAのG1競走で1位入線馬の降着があったのは、2010年のジャパンCで1位入線したブエナビスタ以来(ローズキングダムが繰り上がり優勝)となる。
この結果、1着は2位入線のモズスーパーフレア、2着は外から猛然と追い上げたグランアレグリア、3着はモズスーパーフレアと同じく不利を受けたダイアトニックという着順に。15番人気だったクリノガウディーが馬券圏外まで降着したものの、三連単は21万円の波乱となった。
だが、この結果に納得していないファンも決して少なくないようだ。
というのも、今回のクリノガウディーの斜行によって不利を受けたのはモズスーパーフレアとダイアトニックの2頭だが、より大きな不利を受けたのが「後者」だった。しかし、結果は前者が1着で、後者が3着と明暗はくっきり……。
この結果を受け、ダイアトニックを応援していた一部のファンからはSNSや掲示板を通じ「この3着は納得できない」「2着グランアレグリアっておかしい」「本当ならダイアトニックが勝っていたのでは」など、やはり審議の結果に納得できないといった声が大多数だったようだ。
「クリノガウディーは1位入線から4着まで降着する形。『不利がなければ加害馬に先着していた』という観点から、不利を受けた3着ダイアトニックの後ろまで降着したわけですが、より大きな不利を受けたダイアトニック陣営にとっては、なかなか受け入れ難い結果でしょうね。鞍上の北村友一騎手も『直線の不利が痛かった』と悔しそうでしたよ」(競馬記者)
実際にレース中継を行っていた『みんなのKEIBA』(フジテレビ系)に出演した、競馬評論家の井崎脩五郎氏は「明らかに普通なら(ダイアトニック)勝っていた」と発言。
元JRA騎手の安藤勝己氏も自身のTwitterを通じ「あの斜行で痛かったんはダイアトニック。まともならクリノとの叩き合いで勝ち負けしとった」と、ダイアトニックが“最大の被害者”であったことを認めている。