JRA 武豊「走りが本物ではない」高松宮記念(G1)ぶっちぎり「最下位」の謎……アイラブテーラー異例「最終追い切りなし」大敗の舞台裏
実際に陣営の直前の動きを見ても、ドバイ国際競走が中止になったことを受け、遠征予定だった武豊騎手を指名。ビジネスウエアの製造販売社を手掛けるオーナーの中西浩一氏も『デイリースポーツ』の取材に「(勝ったら)スーツをバラまきますよ!」と、馬主歴30年目で初のJRA・G1挑戦に息巻いていた。
「新型コロナウイルスの影響で先日、日本馬主協会連合会から馬主の競馬場への入場を自粛する旨の発表がありましたが、アイラブテーラー陣営は(本馬を生産した)富菜牧場のスタッフを招待するなど高松宮記念を競馬場で観戦。マスクやアルコール消毒など、非常に気を遣いながら現地に駆けつけて応援していたそうです。
これだけを見ても、陣営が勝負を捨てていたとは思えません。それだけにこの結果は非常に残念です」(別の記者)
管理する河内洋調教師も、以前から「調整が難しいタイプ」と指摘していたアイラブテーラー。なお、JRAからは「競走中に前進気勢を欠き入線が遅れた」として平地調教再審査が下されている。これもG1では非常に珍しいケースだが、幸い現時点で故障などの発表はないようだ。
今回、大きな躓きがあったアイラブテーラーだが、ここまでの8戦5勝という戦績を見ても、まだまだこれからの馬。秋にスプリンターズS(G1)で、今度こそ能力全開と行きたいところだ。