JRA「G1・13戦6勝」ルメールの居ぬ間にM.デムーロ!? 大阪杯(G1)ラッキーライラックに勝機あり
5日(日)、阪神競馬場では大阪杯(G1)が行われる。注目はG1・3勝目を狙うラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)だ。
昨年11月のエリザベス女王杯(G1)で1年8か月ぶりの勝利を飾ったラッキーライラック。その後は香港ヴァーズ(G1)と中山記念(G2)で連続2着と勝ち切れていないが、牡馬相手に力を示している。
前走の中山記念後も至極順調。25日(水)の1週前追い切りでは栗東CWで追われ、6F79秒9-1F12秒1をマーク。松永調教師は『スポニチ』の取材に「動きはホント良かったですね。前走の前より全然いい。競馬も上手だし舞台も問題ないかな」と自信をのぞかせた。
今回の舞台設定について、ある記者はこう話す。
「阪神競馬場では阪神JFとチューリップ賞を勝つなど、4戦2勝とまずまず。桜花賞(2着)は相手(アーモンドアイ)が悪かっただけですし、8着に終わった昨年の阪神牝馬Sも勝った馬とは僅か0秒2差。序盤にごちゃつき、直線も前が詰まるチグハグな競馬だったので、度外視していいでしょう。本来は器用な馬ですから、内回りに替わる今回の方がより高いパフォーマンスを発揮できるはずです。
それよりもオルフェーヴル産駒に乗った時のデムーロは怖いですよ」(競馬記者)
前走からラッキーライラックの手綱を取るM.デムーロ騎手といえば、昨年春ごろから有力馬への騎乗が減少するなど低迷中。先週に至っては、土日の2日間で騎乗機会はわずか4鞍のみと存在感を示せていない。
しかし、デムーロ騎手はオルフェーヴル産駒との相性が抜群にいい。通算成績は「10-5-6-15」で、勝率27.8%をマーク。これは、オルフェーヴル産駒に20回以上騎乗した騎手の中では堂々の1位である。
そして今週はライバルのC.ルメール騎手が不在という点でも期待が高まる。
「ルメール騎手は本来なら有力馬の1頭ダノンキングリーへの騎乗が内定していました。しかし、新型コロナウイルスの影響でドバイ国際競走に参加するためUAE入りしていた同騎手には、帰国後14日間の自宅待機が要請されました。そのため今週末までは騎乗ができない状態です。ルメール不在時のデムーロには注意が必要ですよ」(同)
2015年以降、ルメール騎手が不在だった平地G1は合計「17レース」を数える。デムーロ騎手はそのうちの13レースに騎乗し、実に6勝を挙げている。まさに「ルメの居ぬ間にデムーロ」というわけだ。
ルメール騎手不在の先週はモズアスコットで高松宮記念(G1)に臨んだが、13着に惨敗。今週こそ、昨年オークス以来の中央G1制覇はなるだろうか。