馬券購入者の「毛根」を守る!? 馬券が惜しくもハズレでも「救済措置」によって救われる競馬先進国の馬券事情
先日2日の凱旋門賞(仏G1)で、ついに日本初の海外馬券の発売が解禁されたわけだが、世界の競馬先進国からみると、日本の馬券事情は「まだまだ後れを取っている」といわれている。
目に見えてわかりやすいのは、販売している「馬券種」だ。
日本(JRA)では現在、単勝、複勝、枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単、WIN5(ネット投票限定)と9種類の馬券を購入することができる。それと比較して、例えば凱旋門賞が行なわれるフランスでは4連単、5連単馬券も発売されている。
そして、フランスの4連単、5連単馬券を語る上で最も特徴的なのが、そこに「救済処置」があることだ。
「4連単、5連単」言うのは簡単だが、3連単ですらそう簡単に当たらないのは我々競馬ファンならば誰もが知るところ。特に3連単を購入した3頭が1着から3着を独占したのは良いが、その着順が違っており「3連複にすればよかった!」などということは、誰もが通る道である。
かといって3連単をボックス購入していては点数、つまりは賭け金が増えて仕方がない……そんな理由で3連複に”妥協”している人も多いと思うが、実はフランスの4連単、5連単馬券はそんな時のために「救済処置」が設定されている。
つまり、自分が購入した4連単なら4頭、5連単なら5頭が上位を独占していれば、例え着順が異なっても「的中」となり、払い戻しが発生するのだ。