JRA大阪杯(G1)「大穴」鮫島克駿&カデナ激走にアンカツもびっくり!? 有力エージェント支配に“風穴”開けた「馬人の絆」に称賛の声
5日、阪神競馬場で行われた大阪杯(G1)は、2番人気のラッキーライラックが優勝。鞍上のM.デムーロ騎手は昨年のオークス以来のG1制覇となった。
2着に4番人気のクロノジェネシス、3着に1番人気のダノンキングリーと堅い決着に終わった今年の大阪杯。だが、その直後に上がり最速の末脚で突っ込んだのは“ブービー11番人気”のカデナ(牡6歳、栗東・中竹和也厩舎)だった。
相棒の力を信じ切っていた。良馬場で行われたこの日の阪神競馬は、今週からBコースに替わったことで前残りが目立つ状況。大阪杯でも1番人気のダノンキングリーが果敢にハナに立つなど、有力馬の各騎手がポジション獲りを意識する中、迷わずカデナを最後方に下げたのが23歳の鮫島克駿騎手だった。
「絶対に脚を使ってくれます」
レース前、鮫島克騎手は自身初の重賞勝利(小倉大賞典(G3))をプレゼントしたくれたパートナーに絶大な信頼を寄せていた。最後の直線入り口では、まだ最後方だったが「内々を意識する立ち回りが理想。馬群を割れる精神力もあって、レースが上手なタイプ」と語っていた通りのレース運び。
最後は馬群を割るようにして、3着ダノンキングリーに3/4馬身差の4着まで迫った。
「鮫島克騎手の腹を括った好騎乗が光ったレースでしたね。先週の高松宮記念(G1)で1つ上の先輩である松若風馬騎手が初G1を飾ったことで相当刺激を受けている様子でしたが、戦前にも『馬も僕自身も、自信を持って挑める。楽しみの方が大きい』とあくまで強気。有言実行の素晴らしい内容でしたが、結果的には惜しい競馬でした」(競馬記者)