【阪神牝馬S(G2)展望】2歳女王ダノンファンタジーVS重賞連勝サウンドキアラ激突! ヴィクトリアマイルに向けて強豪が集結

 11日(土)、阪神競馬場ではヴィクトリアマイル(G1)の前哨戦、阪神牝馬S(G2)が行われる。

 今年の阪神牝馬Sは、2018年の阪神ジュベナイルF(G1)優勝馬ダノンファンタジー(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)がこのレースから始動することで注目を集めている。

 昨年はトライアルレースであるチューリップ賞(G2)とローズS(G2)を制するも、本番の牝馬3冠レースでは桜花賞(G1)4着、オークス(G1)5着、秋華賞(G1)8着と結果を残すことができなかった。古馬となって巻き返すことができるか、注目の一戦となりそうだ。

 秋華賞の敗因について川田将雅騎手はレース後「馬場が乾いてきたとはいえ、跳びのきれいなディープインパクト産駒なので、顕著に走らなくなってしまった」とコメントしている。当時、京都の芝コースは稍重の発表だった。今回もまずは当日の天候と馬場状態に注意したい。

 休養明けとなるダノンファンタジーだが、中間の状態は順調と考えて良さそうだ。

 先月15日(日)から栗東の坂路、ポリトラック、CWで時計を7本出しており、今月2日(木)の1週前追い切りは、CWで6F80秒7、ラスト1F12秒2という時計をマークしている。実力を出せそうな仕上がりだ。

 そのダノンファンタジーは『netkeiba.com』の予想単勝オッズでも1番人気だが、2.3倍と1倍台の評価とはならなかった。理由は、続く3.2倍で2番人気となっているサウンドキアラ(牝5歳、栗東・安達昭夫厩舎)と鞍上の松山弘平騎手が絶好調だからである。

 サウンドキアラは京都金杯(G3)と京都牝馬S(G3)を連勝して、このレースに駒を進めている。京都金杯は53キロというハンデに恵まれた感もあったが、前走の京都牝馬Sは55キロを背負っての勝利。今回は別定54キロで、斤量が1キロ軽くなっている点も魅力的だ。

 前走の京都牝馬Sは重馬場での一戦だった。ダノンファンタジーと同じディープインパクト産駒だが、サウンドキアラは道悪を苦にせず、鋭い決め手を発揮して連勝してきた。現在の勢いや充実ぶりなら、ダノンファンタジーとも互角以上に戦えそうだ。

 今回も松山騎手がサウンドキアラの手綱を取る予定となっている。5日(日)には阪神で4勝を挙げ、今年の勝ち星は35勝。全国リーディング4位に浮上している。今、最もブレイクしている騎手と言っても過言ではないだろう。好調なコンビがG1馬に立ち向かうことになる。

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