JRA桜花賞(G1)「強い!」デアリングタクトが新女王! 松山弘平「『この馬なら届く』と信じてた」武豊レシステンシアは2着

 12日、阪神競馬場で行われた桜花賞(G1)は、2番人気のデアリングタクト(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が優勝。鞍上の松山弘平騎手は、前日の阪神牝馬(G2)に続く2日連続の重賞制覇。昨秋産駒がデビューしたエピファネイアは、これが嬉しい重賞初制覇となった。

「本当に強い競馬をしてくれて、馬に感謝しています」

 強い――。その一言に尽きる新女王の誕生だった。18頭が集った芝1600mの一戦。スタートを決めたスマイルカナが果敢にハナを切り、2歳女王レシステンシアが2番手に。重馬場のタフな流れの中、最後の直線でレシステンシアが1度は先頭に立ったが、デアリングタクトが外から強襲。あっさりと交わし切り、3歳牝馬の勢力図を一新させた。

「強いレースでしたね。馬場状態を考慮すれば決して楽な流れではありませんでしたが、馬場状態もあって比較的前残りの結果。そんな中を後方から外を回って差してきただけに、デアリングタクトの強さが際立つ結果でした。今日はこんなコンディション(重馬場)でしたが、良馬場になればもっと良さそうな馬です」(競馬記者)

 まさに圧巻の末脚だった。レース後の勝利騎手インタビューで松山騎手が「ポジションはあまり意識せず、馬のリズムを大事に。そうすると、いい脚を使ってくれると信じていました」と振り返った通り、道中は後方13番手から。

 最後の直線を向いても「前とかなり離れていた」と話す通り、レシステンシアとの差は5馬身以上離れていたが、デビュー戦からコンビを組む松山騎手は「『この馬なら届く』と信じて外に出して、無我夢中で追いました」と、相棒の力を信じ切っていたようだ。

 レース後はガッツポーズで喜びを爆発させ「1冠目」を示す1本指を天に突き上げた松山騎手。次は2400mのオークスとなるが「折り合いさえつけば、距離も大丈夫だと思います」と、その視界は明るい。

「1日でも早く、皆様の前でレースができるように心から祈っています。ありがとうございました!」

 雨雲を吹き飛ばすような光り輝く新女王が誕生した。

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