JRA C.ルメール・レシステンシアも武豊・サトノインプレッサも「脱落」……NHKマイルC(G1)4年連続の法則で「大穴M.デムーロ」が急浮上!?
ここまで6戦3勝2着1回3着1回ながら、好走はすべて1400m以下。唯一の惨敗が、マイル戦の朝日杯フューチュリティS(G1)の8着であるラウダシオン。「正直、マイルはギリギリ」と陣営も弱気な発言をしており、当然ながらまったく人気もない。
しかし、実は過去のNHKマイルCの上位馬には、後々「スプリント路線」を沸かせる馬が目立っている。
近年でも2018年には後に高松宮記念(G1)を勝つミスターメロディが4着好走。2015年2着のアルビアーノは後のスワンS(G2)の勝ち馬だ。また2014年の覇者ミッキーアイル、2005年のラインクラフト、2007年の2着ローレルゲレイロなども後にスプリントG1で連対している。
この背景には、春の東京開催特有の「高速馬場」が挙げられる。良好で走りやすい馬場が手伝って、スタミナよりもスピード能力に長けた馬に有利な状況になることが多いためだ。
先週の青葉賞(G2)でオーソリティがレコードを0.6秒も更新し、同じ1600mの3歳1勝クラスでは1:32.1の高速決着。これは昨年のNHKマイルCの勝ち時計さえ上回る。今年は高速馬場健在どころか、例年以上の「超高速馬場」だ。
今週もこの傾向が続くようなら、すでにスプリンターとして高い素質を見せているラウダシオンが、ここで上位を賑わし、後に一流スプリンターとして活躍しても何ら驚けないだろう。
また、鞍上のM.デムーロ騎手の存在も頼もしい。ここ最近はかつての勝負強さが鳴りを潜めている感のあるデムーロ騎手だが、NHKマイルCに限っては一昨年のギベオン(2着)、昨年のアドマイヤマーズ(1着)と2年連続で連対中。今年も「どれが勝ってもおかしくない」と色気十分だ。
勝てば100万馬券、2、3着でも10万馬券超えが十分に狙えそうなラウダシオン。今年も3歳マイル王決定戦は大波乱で幕を閉じるか注目だ。