JRA“遅れてきた超新星デゼル“D.レーンを背にオークス(G1)出走! プランを変更して打倒「女王」デアリングタクトに名乗り!?

 11日、スイートピーS(L)を勝ち、オークス(G1)でも期待されているデゼル(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)の鞍上を引き続きD.レーン騎手が務めることがわかった。同馬を所有する社台サラブレッドクラブがホームページで発表している。

 今年もJRAで旋風を巻き起こしているレーン騎手。現在取得している短期免許期間は、今週末のヴィクトリアマイル(G1)が行われる17日まで。もともとは、オークス開催週を飛ばし、日本ダービー(G1)の週から再度取得する予定だった。1週間隔を空けるのは、宝塚記念(G1)への騎乗を視野に入れてのことだったといわれる。

「その予定を変更してまで、デゼルでオークスに挑戦するようです。JRAの規定では、来日2年目のレーン騎手は短期免許を1年間に最大3か月まで取得可能。当初レーン騎手は秋に来日することを視野に入れ、1カ月分を残す予定でした。

 ところが、社会情勢を考慮すると秋に再来日が叶うかは不透明。そのため『春に3カ月取得するプランも浮上している』といわれていました。もともと騎乗予定だった宝塚記念をパスするとは考えづらいですし、今回オークスに向かうということは、ここで短期免許期間のすべてを使い切るつもりなのかもしれません」(競馬誌ライター)

 だが、社会情勢を鑑みただけではなく、レーン騎手がデゼルの才能に惚れ込んだことも、予定を変更する理由のひとつだったと考えられる。

「今年遅いデビューを飾ったデゼルはこれまで2戦2勝。キャリアは浅いものの、前走の最後の直線では、2位に0秒8差もつける“異次元の末脚”を見せてライバルたちをごぼう抜き。最後は流す余裕を見せて圧巻の勝利を飾っています。レーン騎手も前走後に『折り合いがつきやすい馬』と語り、そのため『直線もしっかり反応してくれました』とその走りを評価。さらに『フィーリングとしては2400mも走れると思います』と、オークスを見据えたコメントをしていました。

 昨年のスイートピーSを勝ったカレンブーケドールは、オークスで12番人気ながらクビ差の2着と好走。デゼルはレーン騎手の継続騎乗も決まりましたし、2年連続でスイートピーSの勝ち馬が、オークスで波乱を巻き起こす可能性もありますよ」(競馬記者)

 オークスでは無敗の桜花賞馬デアリングタクトが待ち受ける。遅れてきた大物・デゼルは、桜の女王相手にどんな走りを見せるのだろうか。樫の木の女王に輝くのは果たして……。

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