菊花賞本命に黄色信号!?ディーマジェスティを襲う奇跡的な「流れ」で大敗も……皐月賞馬は「負の連鎖」を断ち切れるのか
3歳牡馬クラシック最終戦となる今週末の菊花賞(G1)。
馬券的な人気としては、東のトライアル・セントライト記念(G2)を快勝したディーマジェスティと、西のトライアル・神戸新聞杯(G2)を快勝したサトノダイヤモンドとの”一騎打ち”の様相といわれているが、大方の予想では前者が「1番人気」濃厚な状態。
春2冠では、ほぼ互角の勝負を繰り広げた両雄。それ以来の対決となるため甲乙つけ難い2頭ではあるが、サトノダイヤモンドの陣営が距離不安を語っている一方、ディーマジェスティ陣営は、この距離に自信を持っていることが人気の決め手になりそうだ。
確かにディーマジェスティはサトノダイヤモンドと同じディープインパクト産駒ながら、母の父は2頭の菊花賞馬を送り出したブライアンズタイム。豊富なスタミナを兼ね備えており、距離に不安はなさそうだ。
前哨戦を快勝し、最終追い切りでも併せ馬にきっちりと先着。仕上げにも抜かりはなさそうで、死角らしい死角といえば「関西圏への初輸送」くらいのものだろう。
だが今回に限り、この「初輸送」という点が大きなネックになる可能性が浮上している。
若い2歳馬や3歳馬のレース展望では、何かと取り沙汰される「初輸送」。しかし、それを取り上げるメディアも本来は、そこまで大きな課題としては扱わない。
何故なら、国内どころか海外遠征でさえ珍しくなくなった今となっては、輸送の技術も格段に進歩しており、交通網も大きく発達したため、一昔前のように「輸送」が馬のコンディションに大きくダメージを与えるケースは格段に少なくなったからだ。
従って、初輸送に関して取り上げるメディアも、あくまで伝統的かつ形式的な扱いであり、実際にディーマジェスティが初輸送になるからといって「危険な人気馬」として取り上げている記事は見当たらない。”ネタ”として、説得力が乏しいからだ。
しかし、その上で次の文を見てほしい。