菊花賞本命に黄色信号!?ディーマジェスティを襲う奇跡的な「流れ」で大敗も……皐月賞馬は「負の連鎖」を断ち切れるのか
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秋華賞の舞台となる京都へは、初の関西圏の遠征になります――。
鹿戸調教師:牧場とトレセンの行き来を何度もしていますし、あまり難しいことを考えても仕方ないので、輸送は大丈夫だと信じています。
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上記は、この秋のG1第2戦となった秋華賞で1番人気だったビッシュ陣営(鹿戸雄一調教師)の共同記者会見の一部である。
「牧場とトレセンの行き来を何度もしているから大丈夫――」ビッシュだけでなく大多数の馬に当てはまる一見大雑把な回答であるが、これは鹿戸調教師が大雑把なのではなく、現在の輸送リスクに対する意識が”この程度”であるということだ。
言い換えれば、多くの陣営が「なんとかなる」と認識しているということである。
その理由は先述した通りだが、結果的にビッシュが1番人気ながら10着に大敗したことは記憶に新しい。さらに鹿戸調教師はレース後に「体調は良かったが輸送は初めて。まだ精神面に弱いところがあるのかもしれない」と肩を落としている。
繰り返しになるが、今となっては輸送の技術も格段に進歩しており、交通網も大きく発達したため、一昔前のように「輸送」が馬のコンディションに大きく関わることが格段に少なくなっている。したがって、このようなケースは極めて稀だ。
だが、この秋のG1では2戦続けて「1番人気が輸送に泣いた」という”流れ”がある。