JRA 京王杯SC(G2)ダノンスマッシュら3頭に熱視線!? “極選現場情報”から浮上してきた高い先行力を持つ“伏兵”とは?
16日(土)に開催される京王杯スプリングC(G2)。上半期マイル王決定戦・安田記念(G1)の重要な前哨戦の「極秘ネタ」を「現場の声を重視するブロディN」がお届け。
機を見るに敏。先週の京都新聞杯(G2)の予想記事で『◎』をつけたアドマイヤビルゴが最後の直線で伸びを欠いたと見るや、私はすぐさま編集長にTEL。ディープボンドがトップでゴールを駆け抜けたのを確認しつつ、話し合いを行った。
喧々囂々、侃々諤々の議論の結果、当分の間は“予想”という形はやめようと結論が出た。名前を上げた馬が馬券圏内に来ることは多い。なので、今回からは“極選現場情報”をもとに気になる馬をピックアップしたいと思う。
今回選出する1頭目はダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。
今年は出遅れながらもオーシャンS(G3)を快勝。高松宮記念(G1)に向けて弾みをつけた。だが、その本番では3番人気ながら10着と惨敗。中団で運ばれるも最後の直線で伸びを欠き、期待を裏切る結果に終わっている。
「前走はゲートでつまずいてしまったようです。調子は悪くなかっただけに、管理する安田隆師も『運が無かった。改めて仕切り直し』と肩を落としていました。今回は、1週前追い切りで坂路4F50秒9、ラスト12秒5の好記録を記録。ここでしっかり追ったので、最終追い切りはほぼ馬なりで4F53秒5、ラスト12秒3と軽め。フットワークは軽やかだったので調子は悪くなさそうです。
これまで17戦中11戦がスプリント戦。そのため今回は、距離延長に対応できるかが鍵になるでしょう。陣営は『折り合いがポイントになるけど、騎乗するのは抜群の騎乗技術を誇るD.レーン騎手。1ハロンの延長ならば、問題なくこなしてくれるはず』と期待を懸けていました」(栗東関係者)
続いてはレッドアンシェル(牡6歳、栗東・庄野靖志厩舎)。
スプリント転向後、2連勝でCBC賞(G3)を制覇するなど高い短距離適性を見せている。前走のシルクロードS(G3)は18着に終わったが、これはスタートでゲートに激突し、その影響を心配した鞍上が追うのをやめたため。今回は前走からの巻き返しを誓う。
「故障も心配されたレッドアンシェルですが、検査では問題ナシ。陣営は『ほぼ競馬をしていないのだから反動も少ない。今回こそは』と気合いが入っていました。
最終追い切りは坂路で52秒2、ラスト12秒2を記録。重めの馬場でしたが、力強く駆け上がっていました。多少太くも見えましたが、『輸送で体重が減ることを見越している』と教えてくれました。能力は高いですし、前回のようなトラブルに見舞われなければ、上位進出もありえます」(競馬誌ライター)