JRAダノンスマッシュ安田記念(G1)へ! 「鞍上未定」も、初のダノンG1・3頭出しは「馬券圏内」確実!?
16日に行われた京王杯SC(G2)の勝ち馬ダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)が安田記念(G1)に登録することが明らかになった。
G1勝ちこそないものの、1200mの重賞では4勝をあげるダノンスマッシュは短距離界を盛り上げている重要な1頭だ。2018年のNHKマイルC(G1)で7着に敗れて以降は、約2年間で11走すべてが1200m戦で、短距離を主戦場として結果を残してきた。
前走の京王杯SCは久々の「1400m戦」、結果が出ていない「左回り」と2つの不安がある中でのレースとなった。しかし、レースではその不安を吹き飛ばし、見事に逃げ切り勝ちを飾った。稍重の馬場状態ながら、勝ち時計は1分19秒8でレコードタイムとわずか0秒4差。さらに負かした相手も前年勝ち馬のタワーオブロンドン、マイルG1馬のステルヴィオとそうそうたる顔ぶれだ。
距離延長、左回りの克服をしたことで、久々のマイルG1参戦に至ったのではないだろうか。ただ、ここで気になるのは鞍上問題である。
前走で手綱を取ったD.レーン騎手はダノンプレミアムとのコンビで安田記念参戦が決定している。また、前々走まで騎乗していた川田将雅騎手もアドマイヤマーズの先約がある。そのため、今のところ鞍上が発表されていない。
「陣営としてはレーン騎手が理想でしょうね。前走のいいイメージで本番に挑みたいのが本音だと思います。しかし、同じオーナーの所有馬騎乗となれば、やむを得ないですね。鞍上は決まっていませんが、水面下では動きがあるはずです。
今年の高松宮記念は川田騎手がドバイ遠征のため、三浦皇成騎手への乗り替わりが決定していました。しかし、ドバイ開催が中止となり、結局は川田騎手が騎乗することになったという経緯があります。それを考えると、三浦騎手が有力候補かもしれませんね。まだどうなるかわかりませんが、誰が騎乗するか注目ですね」(競馬記者)
またダノンスマッシュが正式に安田記念に参戦となれば、すでにダノンプレミアム、ダノンキングリーが出走を表明しているため、オーナーであるダノックスは初めて3頭出しでのG1挑戦となる。