「ノーザンファームの横綱」トゥザクラウンの今週デビューは超激戦!良血揃いの2016年度版「伝説の新馬戦」は、来春のクラシックを占う一戦になる!?
昨日、プロ野球のドラフト会議が行なわれたが、今週末には今年の2歳馬の「ドラ1」がデビューを迎えるようだ。
ドバイワールドカップ(G1)で2着した世界的名牝トゥザヴィクトリーの「最高傑作」と呼び声の高いトゥザクラウン(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)が、菊花賞(G1)が行なわれる23日の京都競馬場でついにデビューの時を迎える。
今年の日本ダービー(G1)を勝ったマカヒキ、2着サトノダイヤモンド。さらにはオークス(G1)を勝ったシンハライト、2着チェッキーノ、3着ビッシュ……春のクラシックを賑わせた、これらすべてはノーザンファームの生産馬だ。
今の日本競馬で最も大きな成功を収めている社台グループの中でも、その頂点となるノーザンファーム。毎年のように「クラシックの本命」を送り出している世界最高峰の育成牧場で「今年の横綱」と評されていたのが、このトゥザクラウンだ。
その評判は早くから「超一級品」とウワサされ、数多くのPOGで文句なしの”ドラ1″評価。数多くの競馬ファンから熱視線を浴びてのデビューとなるが、来春クラシックの本命候補に早くも試練が訪れそうだ。
今から8年前の菊花賞当日。やはり同じ京都の5Rの新馬戦に、幸か不幸か4頭の「G1級」が集結してしまった。
顔を合わせたのは、翌年の皐月賞馬アンライバルドと菊花賞馬のスリーロールス、さらには日本ダービーで2着することになるリーチザクラウン。そしてトドメが、後の6冠牝馬ブエナビスタである。