JRAオークス(G1)デゼル「全妹」に姉以上の声!? 友道調教師「こちらの方が素軽さを感じる」仏二冠馬から2年連続の超大物?
24日に東京競馬場で行われる牝馬クラシック第2戦・オークス(G1)。第1戦の桜花賞(G1)をデアリングタクトが圧勝した際は、今年の牝馬三冠は「1強」と思われたが、そこに待ったを掛ける存在が現れた。
トライアルのスイートピーS(L)を上がり3ハロン32.5秒という“鬼脚”で完勝した、デゼル(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。
この2戦2勝の無敗馬が打倒デアリングタクトの最有力に挙げられている理由は、直線だけでライバルを撫で斬ったスイートピーSの内容だけではない。その母アヴニールセルタンが、フランスの無敗の二冠馬という血統背景があることも非常に大きな後押しとなっている。
デビューから5連勝で日本の桜花賞にあたる仏1000ギニー(G1)と、仏オークス(G1)を制したアヴニールセルタン。特に仏オークスの勝ち時計は、前年のレコードを叩き出したトレヴに次ぐ好タイムということもあり、秋の凱旋門賞(G1)では2番人気に支持された。日本からゴールドシップやジャスタウェイ、ハープスターが参戦したことから、その名が記憶に残っているファンもいるかもしれない。
残念ながら、凱旋門賞では大敗を喫したアヴニールセルタンだが、その後に社台ファームの代表・吉田照哉氏が購入。そのまま引退して日本へ渡って繁殖生活を送り、第1仔がデゼルである。
「実は、アヴニールセルタンは昨年4月に8歳という若さで亡くなっています。父ディープインパクトも昨夏に他界していますし、生産した社台ファームのデゼルに懸ける気持ちは強いでしょうね」(競馬記者)
ただ記者曰く、そんなデゼルの1つ下の全妹が「姉以上の大物」になる可能性があるというから驚きだ。