JRAオークス(G1)大本命デアリングタクト惨敗のシナリオ!? 主戦・松山弘平が語る「最大の不安」とは……
24日、東京競馬場でオークス(G1)が開催される。樫の女王の座をかけて、今年も有力3歳牝馬が集結した。やはりここで主役を務めるのは、無敗の桜花賞馬デアリングタクト(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だろう。
重馬場で行われた前走の桜花賞(G1)は、2歳女王レシステンシアが最も得意とするハイペースなレース展開となった。そんな中、後方からレースを進めたデアリングタクトは、4コーナーで大外を回して鋭い末脚で、逃げ粘る2歳女王をきっちり捉えて勝利した。
レース後、松山弘平騎手が人差し指を突き上げ、“まず1冠”と思わせるポーズをとったのは、3冠への意識の表れだったのかもしれない。またレシステンシアに騎乗した武豊騎手は「勝った馬が強かったです」とデアリングタクトに脱帽した。
デビューから2戦、良馬場しか経験がなかったデアリングタクトだが、重馬場の桜花賞を勝利したことはオークス制覇への好材料となる。
21日現在、日曜日の東京の天気は晴れ予報だが、今週の天気予報は傘マークが目立つため、どれだけ馬場が回復するかわからない。だが、馬場不問のデアリングタクトにとっては、そんなことお構いなしだろう。
しかし、キャリア3戦のデアリングタクトはオークスで新たな課題をクリアしなければならない。それは初めての「距離延長」と「左回り」と「長距離輸送」だ。
「これまでデアリングタクトは京都と阪神のマイル戦しか使われていません。距離延長については血統的にこなせると思いますが、左回りと輸送がどう影響するかが勝負の分かれ目になりそうですね。
今年のNHKマイルC(G1)で上位人気に支持されたレシステンシアとサトノインプレッサは、初の左回りかつ長距離輸送で挑み、それぞれ2着と13着に敗れました。その一方、勝利したラウダシオンは2走前に東京コースで勝っています。
まだ成長途上の3歳馬は意外なところに落とし穴があるものです。わずか3戦と経験が少ないデアリングタクトに全幅の信頼を置くのは、危うさがありますね」(競馬記者)
また、『netkeiba.com』にて連載中の藤岡佑介騎手の対談コラムでは、主戦の松山騎手が二冠に挑む「デアリングタクトの課題」について語っている。