JRA福永祐一「スタートがすべて」“痛恨”の2週連続出遅れ! 日本ダービー(G1)コントレイルはサートゥルナーリアの「二の舞」も!?
「今日はスタートが全てですね。ゲートが開くちょっと前にうるさくなって、暴れてしまいました。そこに尽きます」
近2走、後方からの競馬で実力を発揮しきれなかったビーチサンバは、馬場状態も含めてヴィクトリアマイルでは先行することが勝利への必要条件だった。だが、痛恨の出遅れで9着に敗れてしまった。
これで「2週連続出遅れ」となった福永騎手。今週は日本ダービー(G1)で無敗の皐月賞馬コントレイルに騎乗する。圧倒的1番人気が予想されるだけに、この流れは不安になってしまう。
皐月賞は想定より後方の位置取りとなったが勝利したコントレイル。競馬の幅を広げたという意味で、前走の収穫は大きいはずだ。
しかし、先行馬有利な東京の高速馬場での出遅れは致命傷となり兼ねない。実際に昨年のダービーは12番人気の伏兵ロジャーバローズが2番手からの粘り込みで戴冠した。このとき、1番人気に支持された無敗の皐月賞馬サートゥルナーリアは、出遅れが響いて4着に敗れてしまっているのだ。いくらコントレイルとはいえ、出遅れから先行馬を捉えきれずといった取りこぼしがあってもおかしくないだろう。
一時は絶好調だった福永騎手だが、2週連続のG1出遅れという不安な流れでダービーを迎えることになってしまった。果たして、コントレイルは無事にスタートを決めて実力を発揮することができるだろうか。福永騎手の見事な手綱さばきに期待したい。