藤田菜七子騎手に続け!今年は2人の女性が「129人中9人」という超難関を突破して競馬学校に合格!変わりつつある競馬の世界
そういった中、どうしても肉体的に劣る女性の場合は、ついていくだけでも男性よりも大変でしょうし、誰でも卒業できるというわけではありません。つまり、3人ともが騎手になれるとは限らないということです。藤田騎手が16年ぶりのJRA女性騎手だったように、女性が騎手としてデビューするだけでも大変なこと。女性騎手が増えることで競馬も盛り上がりますし、温かく見守りたいですね」(競馬記者)
確かに日本競馬は、女性騎手の受け入れとしては海外に大きく後れを取っており、基本的に男性社会。実際に9日に藤田菜七子騎手が挙げたJRA5勝目が、5月以来の勝利という事実からも、そのような環境で女性が活躍するのは本当に至難の業なのだろう。
しかし、来年の入学が内定した奥村さんと古川さんも、129人が受験してわずか9名しか合格者が出なかった”超難関”を突破した人材。当然ながら、ただ女性騎手に憧れて受験したというわけではないということだ。
「今後、JRAの女性騎手が増えることで、競馬界の中での女性騎手の地位がどんどん確立されていくと思います。実際に地方競馬ではすでに女性騎手限定のレースも開催されていますし、競艇では完全に女性レーサーだけでいくつかの大会が運営されています。
したがって女性騎手の数が増えることで、競馬界は確実にその時代に合致した形へ変貌していくことでしょう。様々な制度やバックアップ体制が充実することで、いつか藤田菜七子騎手が憧れているニュージーランドのリサ・オールプレス騎手のように、女性のリーディングジョッキーが誕生する時代がくるかもしれません」(同)