距離不安に早熟説、さらに外枠とエアスピネルが「キャリア最大の逆風」でも諦めない武豊騎手!「野心を持って臨む」競馬界のカリスマは奇跡を起こせるか
それが19日に行なわれた最終追い切りでは、併せ馬を4馬身突き放す豪快な動きで、騎乗していた武豊騎手も「ポテンシャルの高さは見てもらって分かる通り。チャンスがある」と断言。早々に併せ馬をちぎったため、最後は1頭になったが4ハロン51.1秒、ラスト12.3秒とこの日の”5番時計”は、この馬本来の動きが完全に戻ってきたと述べてよいだろう。
おそらくは、キャリア最大の逆風にさらされているエアスピネル。
しかし、忘れてはならないのが、この馬が2000年の覇者エアシャカールの近親だということ。そして、母エアメサイアが悲願のタイトルを手にしたのが、最後の一冠・秋華賞(G1)だったということだ。
エアスピネルの最も優れている点は「どんなレースでも全力を尽くせるところ」。敗れても、敗れても、何度も限界に挑んできた。
だからこそ、その「限界」を超えた時、そこには菊の大輪が待っているはずだ。