JRA 日本ダービー(G1)でも“横典マジック”炸裂!? 春G1絶好調の横山典弘が「秘密兵器」導入マイラプソディを上位にエスコート?
31日に東京競馬場で行われる日本ダービー(G1)。3歳牡馬の頂点が懸かる1戦で、巻き返しを期待されるのが、横山典弘騎手と初コンビを結成するマイラプソディ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。
昨年は武豊騎手とコンビを組み、3連勝で京都2歳S(G3)を制覇。武豊騎手も自身の公式サイトの日記で『来年のクラシック候補出現を素直に喜んでいます』などと綴るほど、その素質を評価していた。
だが、単勝1.5倍と圧倒的1番人気に支持された共同通信杯(G3)でまさかの4着。武豊騎手も「わからない。競馬は難しいですね」とクビをひねるほど不可解な敗戦を喫した。これが尾を引いたのか、続く皐月賞(G1)でも見せ場なく13着と惨敗。そしてここで武豊騎手とのコンビは解消となった。
「武豊騎手は皐月賞後に『道中はいい感じでしたが、4コーナーで手応えがなくなってしまいました』とコメントしています。管理する友道師も以前から、『エンジンの掛かりが遅い』と話していましたが、勝負どころで集中力を欠く面があるみたいです。
そこで今回はチークピーシーズとメンコを着用して、前に意識を向けさせる作戦を取るようです。追い切りに騎乗した藤岡康太騎手も『(馬具装着後)自分から進んでハミを取ってくれた。上向いている感じがある』とその効果を口にしていました」(競馬記者)
チークピーシーズには後方の視野を制限し、前進気勢を生み出す効果もあるとされる。マイラプソディは勝負どころで後手後手に回っている感があるが、この馬具の力を借りればエンジンのかかりも良くなるかもしれない。
そして今回からマイラプソディの手綱を取るのは横山典騎手。昨年はG1で振るわなかったものの、今年はダノンキングリーで大阪杯(G1)3着、ミッキースワローで天皇賞・春(G1)3着、ノームコアでヴィクトリアマイル(G1)3着、そして先週のオークス(G1)はウインマリリンで2着と4度も馬券に絡んでいる。
「前走のオークスでは、8枠16番だったウインマリリンで好スタートを決めると内へ誘導。ロスなく最短距離を2番手で進み、さらに直線では追い出しをワンテンポ遅らせるなど、いぶし銀の騎乗を見せました。異次元の末脚を使ったデアリングタクトに交わされて半馬身差の2着に敗れたものの、あわや勝利の好騎乗だったのは間違いないです。
オークスのウインマリリンは7番人気でしたが、それでも乗り方次第で上位進出も可能なことを横山典騎手が証明してくれました。展開が向けば、マイラプソディもダービーで上位に入るチャンスもあるはずです」(競馬誌ライター)
2週連続で“横典マジック”の炸裂なるか!?