「モーリスVSエイシンヒカリ」天皇賞・秋(G1)で世界的評価を受ける2つの「巨星」が激突!充実のルージュバック&アンビシャスが世界の強豪を迎え撃つ!
昨年の香港C(G1)でG1初勝利を飾ると、今春のフランス・イスパーン賞(G1)では後続を10馬身以上突き放す歴史的圧勝劇。この圧倒的な勝ちっぷりが評価され、世界ランキングの『ロンジンワールドベストレースホースランキング』では世界1位の評価を獲得。一躍、世界のスターホースの仲間入りを果たした。
しかし、さらなる快進撃が期待されたイギリスのプリンスオブウェールズ(G1)では、本来の走りができず、まさかの最下位。もともと「勝つ時はとにかく圧倒的だが、敗れる時は意外と脆い」という、この馬の特徴が出てしまった一戦だった。
この秋は天皇賞・秋から連覇の懸かる香港Cの2レースを走った後、引退することが既定路線となっている。つまり、積み上げられる残りのタイトルは最大でも2つ。9着に敗れた昨年とは異なり、一戦一戦が全力投球となることは間違いないだろう。すでに1週前追い切りでは破格の時計を叩きだしており、態勢は万全だ。
この世界的なステータスを持つ2つの「巨星」を迎え撃つライバル勢も、今年は充実したメンバーが集った。
中でも重賞連勝中のルージュバック(牝4歳、美浦・大竹正博厩舎)の充実ぶりには目を見張るものがある。
前走の毎日王冠(G2)は、まさにこの馬の本格化を印象付けるに十分な内容だった。12頭中11番手と後方からの競馬になったが、最後の直線ではメンバー最速の上がり33.4秒の末脚が炸裂。アンビシャスとの叩き合いを制して、重賞連勝を飾った。