エアスピネルが挑んだ菊花賞の「壁」と強さ引き出した「ユタカマジック」。武豊騎手は悔しさにじむも、人気は今後も上昇続く!?
最後に突っ込んで交わされたレインボーラインが、長距離戦で実績のあるステイゴールド産駒である点を鑑みても、エアスピネルにはやはり血統的な距離不安はあるのかもしれない。しかし常に言われ続けてきた「立ち回りの上手さ」で、菊花賞でも上位に食い込んでみせたこと、皐月賞馬ディーマジェスティに先着したことは今後に向けて大きな収穫だ。
逆に言えば「何がベスト距離なのか」が判明しないまま終わったエアスピネルのクラシック戦線。今後は距離を考えれば香港なども視野に入ってくるが、今回の走りでますます人気が上昇したことを考えれば、ファン投票での有馬記念出走も十分に考えられる。陣営の選択も重要になりそうだ。
なかなか勝てない「レース巧者」エアスピネル。今後も同馬の動向は大きな注目を浴びるだろう。
(文=利坊)