JRA 安田記念(G1)アーモンドアイも震える“丁半博打”!? 天国と地獄、圧倒的有利・不利を分ける「安田記念の掟」とは
7日(日)に東京競馬場で行われる今年の安田記念(G1)。史上初となる芝G1・8勝目を狙うアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)を筆頭に、昨年の王者インディチャンプ、グランアレグリア、ダノンプレミアムなどG1馬10頭が集結。豪華なメンバーが顔を揃え、例年以上に盛り上がると見られている。
その1戦の結果に大きな影響を与えるのが、枠順だ。距離条件の違いで、さまざまなレースで内有利、外不利などと言われることも多い。そんな中、今週末に行われる安田記念では【偶数馬番】が有利というデータが出ているという。
過去10年を振り返ると、18年に10番に入ったモズアスコットなど、偶数馬番に入った馬は8勝をあげ、さらに2着6回、3着7回と好成績を記録。一方で奇数馬番は、昨年のインディチャンプ、10年に17番で勝利したショウワモダンなど2勝にとどまり、2着4回、3着も3回と成績は奮っていない。
NHKマイルC(G1)では、今年も含めた過去10年で奇数馬番5勝、偶数馬番5勝。またヴィクトリアマイル(G1)も偶数馬番6勝、奇数馬番が4勝。そのため、単純に東京競馬場のマイル重賞は偶数有利とは言い難いが、安田記念に限っては“偶数馬番“に入ることも、優勝を掴むための重要なファクターなのかもしれない。
また安田記念は荒れる1戦としても知られている。その立役者になった馬を見ると、18年に9番人気ながら勝利したモズアスコットは10番。17年に7番人気と低評価を覆したサトノアラジンは14番、8番人気だった2着のロゴタイプも16番だった。さらに16年に8番人気で優勝したロゴタイプも6番。また14年には最低人気ながら、勝ち馬ジャスタウェイをハナ差まで追い詰めたグランプリボスも12番と偶数馬番を引き当ていた。
「11年の安田記念は9番人気のリアルインパクトが優勝し、グレード制導入後、初めて3歳馬による勝利を挙げましたが、このときも馬番は14番と偶数でした。単なる偶然として片付けるには、出来すぎている気もしますね。
また今年の東京競馬場・芝1600mで行われた特別競走は5レースあり、6枠2勝、8枠3勝と外枠有利の傾向が出ています。安田記念では“外枠の偶数馬番”に入った馬に注目すれば、いい思いをすることができるかもしれませんね」(競馬誌ライター)
サイコロを2つ振って偶数か奇数かを当てる丁半博打ではないが、安田記念を振り返った結果、浮かび上がってきたジンクス。アーモンドアイが有力視されているが、同馬が内枠の奇数馬番を引き当てた際には注意が必要かも!? 安田記念の枠順は5日9時頃発表される予定だ。