JRA M.デムーロの“おこぼれ”!? 帝王賞(G1)昨年の“強奪”から一変、D.レーンはルヴァンスレーヴと新コンビ結成!
24日に大井競馬場で開催される帝王賞(G1)に出走を予定しているルヴァンスレーヴ(牡5歳、美浦・萩原清厩舎)が、D.レーン騎手との新コンビで挑むことが明らかになった。
5月5日のかしわ記念(G1)で1年半ぶりに待望の復帰を果たしたルヴァンスレーヴ。だが、結果は久々の実戦が響いて7頭立ての5着に敗れた。それでも、2018年には3歳でチャンピオンズC(G1)を制し、最優秀ダート馬に輝いた逸材を見限るにはまだ早いだろう。
過去には、カネヒキリも約2年半ぶりの復帰レースでは9着に敗れたが、その後はG1・3連勝を飾ったということもある。ルヴァンスレーヴも叩き2戦目の帝王賞では期待が持てるはずだ。
今回、新コンビを組むレーン騎手の存在もルヴァンスレーヴにとって心強いだろう。
昨年、初来日したレーン騎手は2か月間でG1・3勝を含む重賞7勝の大暴れ。その来日最終騎乗となった帝王賞も制しており、今年は2連覇がかかっている。初めての大井競馬場にもアジャストしたことを考えれば、2回目の今年はさらなる上積みを期待してもいいはずだ。
だが、このコンビに不安要素がないわけではない。
今年もレーン騎手は来日して2か月足らずで、28勝を挙げる大活躍。勝率も.280と申し分ない数字だが、重賞での成績はパッとしていない。実際に、昨年の同時期にはすでに重賞4勝を挙げていたが、今年はわずか1勝。大舞台での勝負強さが鳴りを潜めているのが不安に挙げられるのだ。
「今回のルヴァンスレーヴとレーン騎手のコンビ結成の裏には、M.デムーロ騎手の存在があります。ルヴァンスレーヴの主戦はデムーロ騎手ですが、帝王賞ではオメガパフュームに騎乗する予定です。2頭の主戦を務めるデムーロ騎手がオメガパフュームを選択したという見方ができるため、ルヴァンスレーヴにはあまり期待できないかもしれません。
昨年はデムーロ騎手から“奪う”形でオメガパフュームに騎乗して帝王賞を勝ったレーン騎手ですが、今年はデムーロ騎手の“おこぼれ”をもらう形になったとも捉えられてしまいますね」(競馬記者)
短期免許期間を7月21日まで延長したことで、今年のレーン騎手の日本で騎乗期間はすでに確定している。残るG1挑戦機会は、安田記念(G1)、帝王賞、宝塚記念(G1)の3回。昨年と同じG1勝利数を確保することはかなり難しい状況になっている。
帝王賞ではルヴァンスレーヴを復活勝利に導いて、再度レーン騎手の存在感を示して欲しいところだ。