現代の菊花賞は「スタミナ不要」? 近3年の菊花賞上位馬が示した明らかな「傾向」とは

キタサンブラック「競馬つらつら」より

 23日に行なわれた3歳牡馬クラシック最終戦の菊花賞(G1)。近年稀にみるハイレベル世代といわれた今年の3歳牡馬の集大成を制したのは、早くから「世代No.1の大器」といわれていたサトノダイヤモンドだった。

 なお、2着には札幌記念(G2)でモーリスとクビ差の接戦を演じたレインボーラインが9番人気の低評価を覆して好走。3着には安定感が光るエアスピネルが入線し、3連単は69,380円の好配当となっている。

 終わってみればまずまず「順当な結果」といえなくもないが、この上位3頭には明らかに共通している点がある。

 それは戦前から京都3000mという舞台設定に対して、距離を不安視されていたことだ。

 実際に菊花賞前の共同記者会見で、サトノダイヤモンドの鞍上C.ルメール騎手は距離に関して「長いです」と発言。池江泰寿調教師も「ベストではない」と同調している。2着のレインボーラインも春先はマイル路線を歩み、NHKマイルC(G1)で3着の実績を持ち、3着のエアスピネルも戦前から距離を不安視されて人気を落としていた。

 ところがいざフタを開けてみると、そんな馬たちのワン・ツー・スリー。逆にカフジプリンス、シュペルミエール、ウムブルフなど「距離が伸びてこそ」といわれていた馬たちは揃って惨敗している。

 ただ、その「傾向」は何も今年だけではないようだ。

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