JRAアーモンドアイ敗戦で「ドバイ組大不振」が浮き彫り! 宝塚記念(G1)で期待のあの馬にも不安は募るばかり……
7日に行われた春のマイル王決定戦・安田記念(G1)は圧倒的1番人気アーモンドアイを退けた3番人気グランアレグリアの勝利で幕を閉じた。
今年の安田記念はG1馬が10頭集結ということで注目が集まったが、順番こそ入れ替わったが人気上位3頭での決着。さらに掲示板もすべてG1馬で埋め尽くされた。
安田記念に出走したG1馬のうち3頭はドバイ遠征を予定していたが、開催中止となりとんぼ返りして帰国初戦の馬である。結果はアドマイヤマーズの6着が最高で、ドバイの悔しさを晴らすことが出来なかった。
また、アーモンドアイは帰国初戦のヴィクトリアマイル(G1)を勝利したが、安田記念では中2週のローテーションが響いてか2着に敗れてしまった。今のところ、ドバイ遠征組は苦戦傾向にあるように感じられる。
実際に、ドバイとんぼ帰り組の帰国後の成績は以下の通りだ。
●ドバイとんぼ返り組(サウジ転戦馬除く)の帰国後成績
アーモンドアイ ヴィクトリアマイル1着(1番人気)、安田記念2着(1番人気)
ラヴズオンリーユー ヴィクトリアマイル7着(3番人気)、鳴尾記念2着(1番人気)
アドマイヤマーズ 安田記念6着(6番人気)
ペルシアンナイト 安田記念9着(10番人気)
ミスターメロディ 安田記念11着(12番人気)
ゴールドクイーン さきたま杯(G2)8着(4番人気)
マスターフェンサー ブリリアントS(L)2着(2番人気)、スレイプニルS(OP)2着(1番人気)
<未出走>
ライトオンキュー、チュウワウィザード、ウインブライト、カレンブーケドール、グローリーヴェイズ、デルマオニキス、デルマルーヴル
7頭が出走するも、勝利したのはアーモンドアイのみ。ラヴズオンリーユーとマスターフェンサーは1番人気に推されるも、勝利することができていない。アーモンドアイも圧倒的1番人気を裏切っていることを考えると、期待通りの内容とは言い難いだろう。この状況から、ドバイのとんぼ返りの疲労が少なからず影響していると考えられる。
実際に、ラヴズオンリーユーがヴィクトリアマイルに出走した際、矢作芳人調教師は「ドバイで一度仕上げたものを緩めて、調整の難しさはあった」と語っており、中間は決して順調でなかったようだ。
また、未出走組のウインブライトは宝塚記念(G1)を目標に調整されていたが、左前脚の蟻洞のため回避を決定。カレンブーケドールも未だに次走の予定が立っていない。ドバイでのレース出走が叶わず、さらに国内戦すら出走できないとは踏んだり蹴ったりである。