JRA前日「落馬事故」の加害者VS被害者が“因縁”の叩き合い!? 「142万馬券」演出の400mに及ぶ壮絶なマッチレースを制したのは……
約400mに及ぶ因縁の叩き合いは“加害者”に軍配が上がった。
14日、東京競馬場で行われた4R(3歳未勝利)は武藤雅騎手のビートザウイングス(セン3歳、美浦・手塚貴久厩舎)が、伊藤工真騎手のラッキービープランをクビ差退けて優勝。貴重な初勝利を挙げた。
前日から雨が降り続き、不良馬場で行われたこの日の東京競馬。良馬場で結果を残してきた人気馬がいとも簡単に敗れる特殊な状況の中、16頭立ての芝2000mで行われたこのレースも最後は9番人気と13番人気の叩き合いとなった。
最後の直線を迎え、逃げ粘るボンバーミューラーを2番手から追撃する伊藤騎手のラッキービープラン。そこに外から馬体を併せてきたのが、武藤騎手のビートザウイングスだ。
残り400mを通過したところでボンバーミューラーが脱落すると、2頭のマッチレースとなった。今年、わずか2勝でリーディング108位(以下、13日現在)に苦しむ伊藤騎手と、17勝でリーディング32位の武藤騎手との叩き合い。貴重な「1勝」へ、どちらも譲れないのは当然だ。
残り200mを切って、まず前に出たのは伊藤騎手だった。しかし、武藤騎手が激しく食い下がると、最後はねじ伏せるようにクビ差だけ前に出た。約400mに及ぶ、壮絶な死闘は三連単142万馬券を演出した。
実はこの2人、前日からの「因縁の間柄」だったという。