JRA ユニコーンS(G3)デュードヴァンは「偉大な先輩」ノンコノユメを超えられるか!? 加藤征弘調教師が描く「ドバイ遠征」プラン
今週21日に東京競馬場でユニコーンS(G3)が行われるが、ヒヤシンスS(L)を快勝したカフェファラオ、サンバサウジダービー馬フルフラット、9馬身差で2連勝目を飾ったレッチェバロックなど3歳のダート巧者が集まり、今年はレベルの高い一戦と言われている。
そして、この中に割って入ろうとするデュードヴァン(牡3歳、美浦・加藤征弘厩舎)も、負けず劣らずの逸材である。
このデュードヴァンを管理する加藤征調教師は、かつてノンコノユメを育てたトレーナーだ。
2015年、青竜S(OP)からユニコーンSに向かい2連勝、その勢いでジャパンダートダービー(G1)を制覇したノンコノユメは、まさに規格外だった。のちにフェブラリーS(G1)制覇を果たし、ドバイのゴドルフィンマイル(G2)にも出走(10着)している。
『デイリースポーツ』の取材では、ノンコノユメと同じステップでユニコーンSへ向かうデュードヴァンについて、加藤征調教師は「ノンコノユメは別格だから比べるのはかわいそうだけど」と前置きしつつ「実績からチャンスは十分にあると思っているよ」とコメントしている。
「デュードヴァンが勝った前走・青竜Sの走破タイムは1分36秒2(良馬場)で、良馬場のレースレコードとなりました。これまで青竜Sの良馬場の最速タイムは、ノンコノユメが出した1分36秒4です。デュードヴァンはこれを0.2秒上回りました。
これだけで『デュードヴァンがノンコノユメを超えた』とは言えませんが、今後どれくらい成長していくのか、非常に楽しみです」(競馬記者)
デュードヴァンの戦績は4戦3勝だが、ダートだけに絞れば3戦3勝でダート適性は十分だ。新馬戦でデュードヴァンに敗れて2着のダノンファラオは、兵庫チャンピオンシップ(交流G2)で2着になっていることから、デュードヴァンは重賞でも良い勝負になると思われる。
また、東京は梅雨に入っているが、この馬は初戦が重馬場、2戦目が不良馬場で、それぞれ勝っており、雨を苦にしないのも強みだ。
加藤征調教師はデュードヴァンでドバイに行くプランも語っており、まずはこのユニコーンSで、その夢が大きく膨らむような走りを見せられるか。