JRA武豊モンファボリ「5馬身差レコード勝ち」のド派手デビュー! 「無事なら函館2歳S」担当厩務員はゴールドシップを手掛けた「あの名人」
20日、函館競馬場で行われた新馬戦は、1番人気に推されたモンファボリ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)がレコードタイムで優勝。ノーステッキのまま2着に5馬身差をつける圧勝劇で、ド派手なデビューを飾った。
「良いスピードがありますね」
11頭立てで行われた芝1200mのレース。抜群のスタートを決めたモンファボリは、そのままハナに立つと、あっさりレースの主導権を掌握した。4コーナーでさらに後続を突き放すと、あとはワンサイドゲーム。鞍上の武豊騎手が軽く促しただけで後続を突き放し、最後は流したままゴールした。
「非常に強いレース。追い切りの段階から『非凡なゲートセンスで、ダッシュ力もかなりありそう』と評判でしたが、その通りのレースでした。レース後、武豊騎手が『距離は短い方が良い』と話していた通り、最後の50mほどは流したままのレコード勝ちですから、スピード能力は相当非凡なものがありそうです。
スタート後も決して無理をしてハナに立ったわけではなく、スピード能力の違いから押し出された印象。逃げに拘らなくても良さそうなタイプで、奥の深さを感じますね。陣営はすでに函館2歳S(G3)に意欲を見せていましたが、1番人気はほぼ確実かもしれません」(競馬記者)
レース後、見守った須貝尚介調教師も「血統的にも洋芝の適性がある。走りが軽いし、従順。センスある」とモンファボリを絶賛。「無事なら2歳Sを視野に入れていい」と記者が話した通り、函館2歳Sで世代最初の重賞勝ちを狙う見込みだ。
そんなモンファボリを担当するのは、須貝厩舎の中でもG1・6勝馬ゴールドシップを手掛けたことで有名な今浪隆利厩務員。これだけを見ても、陣営の期待は相当高いといえるだろう。
「最優秀2歳牝馬、3歳牝馬と2年続けてJRA賞に輝いたソウルスターリングと同じフランケル産駒。本馬がオークス(G1)を勝ってから3年経ちましたが、先週もノックオンウッドが新馬戦を快勝した通り、今年のフランケル産駒は『全体的にいい』と評判です。3年前の“フランケル旋風”が再び巻き起こるかもしれませんね」(同)
「フットワークと走りのバランスが良い」
この圧勝劇には名手・武豊騎手もご満悦といったところか。現状は非凡なスプリント適性を見せているモンファボリだが、3歳G1があるマイル戦をこなせれば非常に面白い存在になりそうだ。
女王ソウルスターリングの再来か、それともG1・6勝馬ゴールドシップのような大物に育つのか。ド派手なデビュー戦勝利に楽しみは膨らむばかりだ。