エイシンヒカリ、ラブリーデイの追い切りに不安要素? 競馬評論家鈴木和幸の天皇賞(秋)追い切り診断

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 競馬評論家の鈴木和幸です。本日より「ギャンブルジャーナル」に定期的に原稿を寄稿することになりました。45年携わってきた愛する競馬をより盛り上げるべく、そして競馬の魅力を多くの方に伝えるために微力ながら自分の経験を伝えていきたいと思います。まずは今週行われる第154回天皇賞(秋)の追い切り診断をお届けします。

鈴木和幸の第154回天皇賞(秋)最終追い切り診断

 アドマイヤデウスはウッドで6Fから単走、16秒7、15秒0、13秒9と少しずつペースをあげていき、残り1Fをいっぱいに追って84秒4-38秒8、ラスト1F11秒7としっかりと伸びた。これは道中、鞍上・岩田との折り合いがよかったから。追われて重心を沈めたフォームもすばらしく、5ヶ月ぶりいきなり2着の反動はない。上積みありと見る。

 音無厩舎のアンビシャス、ヒストリカルは坂路で実戦さながらの追い比べ。アンビシャスはもともとあまり調教は走る方ではなく、53秒8-39秒2-12秒7での併入なら、半馬身ほど追いかけているし、これで十分すぎるほど。最後まで頭を上げなかったのもいい。

 ヒストリカルはやや先行していたとはいえ、いっぱいの相手に対し、余裕を持っての併入、脚色優勢での54秒0-39秒2-12秒7だけにこれまた申し分がない。もちろん、これだけやれて動いたのだから、休み明けで体重が10kg減っていた心配も解消された。大穴気配が漂う。

 先週の1週前追い切りで道中ひっかかり、それもあってラスト1F13秒4も要してしまったエイシンヒカリ。しかし、今週はその先週のひと追いで苦しいところがなくなったのだろう、ピタリと折り合ってウッド6F79秒8-36秒9ー12秒3の好タイムになった。手綱をとった武豊も「いい追い切りができた」、とニッコリだ。ただ、典型的な逃げ馬だけに、追い出されて伸びる感がなかったのは仕方ないか。仕上がりはいい。

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