JRAノーザンファーム「異例のゴリ押し」が生んだ“実態なきバブル”!? 新種牡馬ドゥラメンテ「絶望的」裏事情で大暴落の危機……
「種牡馬入り後、初年度の種付料を400万円に設定されたドゥラメンテとモーリスですが、実はドゥラメンテの種付料だけが上がり続けているんですよ。1、2年目は同額の400万円で推移していたんですが、昨年600万円に値上げされると、今年はさらに700万円にアップ。産駒がまだ1頭もデビューしてない段階で、これだけアップするのは異例のことです」(同)
基本的に新種牡馬の種付料は、産駒がデビューして結果が出るまでは慎重な姿勢であることが多い。例えばモーリスは今も400万円から変動しておらず、ディープインパクトやキングカメハメハといった後の大種牡馬でさえ、人気が落ち着き、産駒のデビューが控える3年目・4年目は種付料を逆に下げている。
しかし、その一方で400万円→400万円→600万円→700万円と右肩上がりに種付料が上昇し続けているドゥラメンテ。産駒がまだ1頭もデビューしていなかった段階で、これだけ“独り歩き”した背景には、ちょっとした“ドゥラメンテ・バブル”があったようだ。
「大前提としてノーザンファームが、ディープインパクトやキングカメハメハに替わる新エースとして、ドゥラメンテに大きな期待をかけていることは間違いありません。
そんなバックアップもあって、一昨年、昨年のセレクトセールではドゥラメンテ産駒が大人気だったんですよね。ノーザンファームがドゥラメンテの種付料に対して強気な姿勢を見せているのは、現場での周囲の関係者やバイヤーの評価が非常に高かったことが理由の1つになっているのでは」(競馬記者)
実際に一昨年のセレクトセール当歳に初めて上場されたドゥラメンテ産駒だが、アイムユアーズの2018がいきなり1億8000万円(以下、税抜き)という高値で落札。ディープインパクトやキングカメハメハらを相手に全体2番目の高額落札となった。
さらに昨年のセレクトセールでも、5頭が億超えを記録。一方のモーリスが最高でも5600万円だったことなど、注目度が落ちる2年目としては異例の人気ぶりだった。