元JRA藤田伸二「レーンは悪くない」特別模範男が強力援護射撃!? 騎乗停止処分を下した裁決委員に不信感あらわの真相とは……
この落馬の負傷により、7R以降に予定していた3鞍は乗り替わり。騎乗予定だったメインのラジオNIKKEI賞(G3)のバビットは内田博幸騎手とのコンビで重賞制覇となった。まさかのアクシデントにより、自身初重賞のチャンスを失った団野騎手は、一刻も早い回復を願いたい。
同騎手落馬の原因の当事者となったD.レーン騎手には7月18日(土)から7月19日(日)まで2日間の騎乗停止処分が下された。
しかし、この裁決に対して不服を唱えたのが、元JRAトップジョッキーである藤田伸二氏だ。藤田氏といえば現役時代に、特別模範騎手賞を2度受賞したフェアプレーの第一人者である。それだけに今回の処分について思うところもあったようだ。
詳細については藤田氏の公式Twitterをご覧いただきたいが、まず藤田氏はパトロール映像をツイート。続いて自身の見解について「ファンの方はあまり分かってないようだから俺が説明する」と元騎手ならではの目線で解説をしてくれた。
藤田氏は落馬事故の発生した5日の福島7Rについて怪我をした団野騎手を心配しつつ「レーンが騎乗停止になるっていうのはおかしな話だと俺は思うね」とレーン騎手が騎乗停止の処分を受けたことに対して違和感があったことを振り返った。
続いて「まだキャリアが浅いんであそこに突っ込んでる団野が悪いわけであって、怪我したからどうのではなく、それでいて後ろの馬も巻き込んでしまったってことは一番ダメな騎乗だったと思う」と、レーン騎手よりも団野騎手の注意が足りなかったのではないかと述べている。
また、「レーンは一切動いていないわけで、ただ落ちたから2日間の騎乗停止。普通だったら4日間の騎乗停止になるはずが、2日になったっていうのはどうしても納得いかない」と裁決委員への不信感を表明した。
その輝かしいキャリアから競馬界のご意見番的な存在でもある藤田氏には、団野騎手の怪我については一定の配慮を見せたとはいえ、処分内容としてはレーン騎手が可哀想と映ったようだ。
「裁決や降着処分については賛否両論となることが多いのは確かです。今年の高松宮記念に限らず、見方によってはグレーな印象を受けるケースもない訳ではありません。ただ、元トップジョッキーの藤田氏の場合は経験者です。
それだけに今回のような当事者目線の説明をしてもらえると、ファンにもわかりやすいですね。こういった情報をSNSで発信してもらえるのは、ファンにとっても参考になるのではないでしょうか」(競馬記者)
最終的に「みなさんはどう思うのか、俺と同じ思いなのかまたコメントください」と締めくくった藤田氏。
大活躍した昨年と違い、今年はもうひとつ精彩を欠いているレーン騎手にとっても藤田氏の今回のツイートは心強い援護となったのではないだろうか。