JRA 2歳戦で稼げる「爆穴」種牡馬を狙い撃ち!? モーリス、ドゥラメンテの影に隠れた「あの超良血馬」の躍進!

 6月から始まった今年の新馬戦もはや7月に入り、期待に応えてデビュー勝ちを決めた馬もいれば、前評判を大きく裏切った馬も少なくない。

 期待の2歳馬を送り込んだ種牡馬の中で、大きく不振が目立ったところではモーリス【0.5.3.13/21】、ドゥラメンテ【1.1.1.14/17】 だろう。モーリスは名牝ブエナビスタの仔ブエナベントゥーラ、ドゥラメンテの近親レガトゥスが敗れ、ドゥラメンテはアスコルターレの勝利で上々のスタートを決めたと思われたがミッキーアイルの半弟テネラメンテ、1億9440万の高額で取引されたスワーヴエルメが敗れた。

 新種牡馬のエース的な存在を期待されていた割に2頭あわせて「1勝37敗」では、さすがに評判倒れという声が出てきても不思議ではなさそうだ。

 その一方で、下馬評以上に「美味しい」好結果を残した種牡馬がいたことも確かである。下記は2歳新馬と未勝利戦において、2勝以上を挙げた種牡馬の一覧だ(7月5日現在)。

■今年の2歳新馬、未勝利で2勝以上だった馬の単勝回収値
1位 トゥザワールド    2.0.1.6/9 965
2位 マツリダゴッホ    2.0.0.11/13 870
3位 ゴールドシップ    2.0.0.6/8 453
4位 カレンブラックヒル  2.0.1.6/9 342
5位 キズナ        3.3.3.9/18 240
6位 Frankel        2.0.0.1/3 186
7位 ディープインパクト  4.2.1.1/8 177
8位 スクリーンヒーロー   2.2.1.3/8 142
9位 ダイワメジャー    2.1.0.11/14 89
10位 ディスクリートキャット2.3.1.6/12 43

※単勝回収値とは、対象レースで全て単勝を買い続けた場合の100円あたりの回収値。

 トゥザワールドの1位は少々驚きの結果だったかもしれない。新馬戦こそ6戦するも未勝利に終わったが、未勝利戦を6番人気ゴールドチャリス、9番人気ニシノエルサが勝利したことが大きかった。いずれも人気薄の穴馬の激走であり、新馬よりも未勝利で見直したい1頭だ。

 2位のマツリダゴッホは確勝級といわれたブエナベントゥーラを破った8番人気ウインアグライアが単勝万馬券だったため、これが大きく数値を引き上げた。もう1頭は1番人気に応えたリンゴアメ。

 3位のゴールドシップはユーバーレーベンが4番人気で新馬勝ち、コスモアシュラが5番人気で未勝利勝ちと、「やんちゃ」だった父の現役時代のイメージとは違い、意外な「優等生」ぶりを見せている。

 4位のカレンブラックヒルはリメスとラヴケリーが、それぞれ新馬勝ちで2勝の好結果を残した。どちらも芝1200メートル戦の勝利だったように、短距離戦で信頼できそうだ。父のダイワメジャーの成績を凌いだことも評価ができる。

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