JRA武豊に課せられた「200億ブランド」を守る使命!? セレクトセール「高額馬」を巡る悲惨すぎる裏事情とは……
来週13日・14日、北海道のノーザンホースパークで2日間にわたって行われるセレクトセールは、日本最大級の市場であり、述べるまでもなく日本で最も「金」が動く競走馬セリ市でもある。
時には100万円が100円ほどの価値に感じられるセレクトセールには、毎年日本でも有数の成功者……つまりは大富豪が自らの「夢」を買いに集まる。それもそのはず、競走馬として約14億円、種牡馬に至っては1年ごとに数十億を稼ぎ出したディープインパクトは、かつてここで“わずか”7000万円で落札されたのだ。
まさしく「ジャパニーズ・ドリーム」が具現化された場所が、このセレクトセールといえるだろう。
しかし、同時にセレクトセールは大成功を夢見た大富豪たちの数え切れない“夢の残骸”が埋もれている場所でもある。やや過激な表現かもしれないが、過去の歴史を振り返れば「残骸」と記さずにはいられないのだ。
昨秋、武豊騎手と菊花賞(G1)を制したワールドプレミアが持つ「歴代35位」という記録がある。これが何なのか知っている人は、そう多くはないだろう。