これぞまさしく世界一の名手!天皇賞・秋(G1)の勝利騎手インタビューから颯爽と走り去るR.ムーア騎手の多忙極まる姿をファンが絶賛!
日本競馬からすれば重要な天皇賞でも、世界的に見れば数あるG1の一つに過ぎないのだろうと少し寂しい気持ちにもなったが、どうやらムーア騎手が淡々と受け答えしていることには、世界的名手ならではの「理由」があったようだ。
外国人騎手がインタビューの際に時々脇を見ているように見えるのは多くの場合、通訳と意思疎通をしているらしい。ほぼ常時どこかの国の外国人騎手がいるような今の状況で、このような光景は見慣れたものだろう。
だが、それにしてもこの時のムーア騎手はさすがにきょろきょろと周りを気にし過ぎていたし、やや挙動不審気味にも見えなくもなかった。すると事情を察したインタビュアーが最後の質問をする前に「実はライアン・ムーア騎手は、この後すぐに日本を離れなければなりません」とファンに説明。
周囲の反応で事情が伝わったことを理解したムーア騎手は、もう時間的に限界だったのだろう。最後に日本の競馬ファンに対してのメッセージを早口でまとめると、それを通訳が訳す前に颯爽と地下馬道に向かって走り去った。
この模様はテレビでも放送されており、最後はやや礼儀を欠いてしまったムーア騎手だったが、報道陣を縫って駆け抜けていく姿を見たファンは「さすが世界を股に掛ける名手」「いろんな国に引っ張りだこだな」「スケールが違うわ」と絶賛。
そこにはまさに、ムチ一本で世界を回る名手の姿があった。