JRA「期待外れ」D.レーン、今年の日本最終騎乗も惨敗。「重賞7勝」レーン旋風から1年、わずか重賞2勝は“必然”だった!? アノ外国人騎手とは対照的な帰国……

 12日、福島競馬場で行われた七夕賞(G3)は福島巧者・クレッシェンドラヴが優勝した。内田博幸騎手はラジオNIKKEI賞(G3)に続いて2週連続の重賞勝利となり、この1ヶ月で重賞3勝目となった。

 まだまだ健在のベテランジョッキーは「上位人気馬でしっかり勝てて良かったです」とコメント。3番人気に応えられたことに安堵した。

 その一方で、D.レーン騎手とコンビを組んだ1番人気のジナンボー(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)は9着に敗れた。

 重賞勝ちこそないものの、昨年の新潟記念(G3)で2着、今年の小倉大賞典(G3)で3着という好走歴が多くの支持を集めた要因だろう。だが、その能力を発揮することなくレースを終えた。

「ゲートの中で遊んでしまってスタートが遅くなり、理想の位置で運べなかった。その後も外を回る形になって、最後は疲れてしまった」

 鞍上のレーン騎手はスタートで後手を踏んだことを敗因に挙げて、日本での最終騎乗を終えた。期待に応えることができなかったところが、まるで今年の同騎手を象徴する結果だ。

 昨年、初来日を果たしたオーストラリアの若武者は特例で騎乗した有馬記念(G1)を含めて、重賞7勝(うちG1・3勝)の大旋風を巻き起こした。そのため今年は多くの期待を背負い来日し、重賞では1番人気に3度、2番人気に6度騎乗。しかし、わずか重賞2勝、G1未勝利という結果に終わった。

 さらに、5日には2日間の騎乗停止処分を受けたため、短期免許期間は実質1週間前倒しで終了することになった。まさに今年のレーン騎手は踏んだり蹴ったりの内容である。

「レーン騎手は今年が期待外れだったというより、昨年が出来すぎたという見方をした方がいいかもしれません。昨年の重賞7勝のうち、5勝はリスグラシュー、メールドグラース、ノームコアによるものです。

ノームコアは今年のヴィクトリアマイル(G1)で3着、安田記念(G1)で4着と東京マイルコースと抜群の相性を誇っています。昨年のヴィクトリアマイルを5番人気ながら制しましたが、メンバー構成からして勝って当然とも感じられます。また、リスグラシュー、メールドグラースはちょうど本格化のタイミングでレーン騎手が手綱を取りました。

そのため、この3頭は勝つべくして勝った馬という印象がぬぐい切れません。レーン騎手の好騎乗もあると思いますが、いい馬が巡ってきたことが重賞7勝の要因ではないでしょうか」(競馬記者)

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