豪メルボルンC、カレンミロティック惨敗も馬券売上は6億円越え。しかし、購入者からは「絞れない」の声も……
1日、オーストラリアで開催された競馬のメルボルンC(G1)。日本からはカレンミロティック(セ8 栗東・平田厩舎)が出走したが、ブービーの23着に敗れてしまった。
現在の日本競馬ではあり得ない24頭立て、3200mの長丁場というのもあり、世界有数の「荒れるレース」として知られる同レース。勝利したのはアルマンダン(セ6、豪・R.ヒックモット厩舎)で、ハートブレークシティー(セ6、愛・T.マーティン厩舎)との競り合いを制しての優勝となった。
JRAが執り行う「海外馬券発売」の第2弾となった同レース。売上総額は6億9737万1200円で、40億円を超えた凱旋門賞の6分の1程度ではあったものの、平日開催としては上々の結果だったと言える。海外競馬の馬券が購入できるというのは一種のトレンドで、今後当分の売上は確保できるに違いない。
ちなみに、6億9737万1200円の内、もっとも売れた馬券方式は「三連複」だった。通常ならば「三連単」が馬券売上の最たる部分を占めることが多いのだが、メルボルンCの混迷と出走頭数、海外競馬の情報のなさなどから、三連単では購入予定金額を大幅にオーバーする点数になってしまうファンの心理が表れているようにも思える。
ネット上でも実際に「絞りきれなかった」「何を買えばいいのか分からなくて三連複に」という声は非常に多い。国内競馬と比較して圧倒的に情報量が少ない海外競馬だけに、取捨選択も相当に難しかったと見て間違いない。これは、今後の馬券発売における課題でもあるだろう。