JRA川田将雅“トホホ”なC.ルメール超え!? リーディングまであと「1勝」も、交流重賞“は”「大得意」が仇となる……
15日、川崎競馬場で行われた交流重賞スパーキングレディーC(G3)はファッショニスタが1番人気に応えて優勝した。昨年の同レース以来の勝利で2009年から3連覇したラヴェリータ以来、2頭目となる連覇を達成した。鞍上の川田将雅騎手は今年の交流重賞4勝目となった。
レースはサルサディオーネがハナを切り、ファッショニスタは2番手の位置取り。それをマークする形でメイクハッピーが続く隊列となった。最後の直線では、前にいる3頭の追い比べとなったが、メイクハッピーを3/4馬身退けてファッショニスタが勝利した。
川田騎手は「無事に勝ちきってくれて何よりです。底力のある馬ですので並ばれてからも、しっかりと走り切ってくれている分、最後少し前に出ることが出来ました」とコメント。1年ぶりの勝利を挙げた愛馬の健闘を称えた。
ゴール前でC.ルメール騎手のメイクハッピーを交わしたのは、まるで今の川田騎手の調子の良さを象徴するかのようだった。
今年、リーディングトップを独走していた川田騎手。だが、5月末にルメール騎手に首位の座を明け渡すことになり、6月にはさらにリードを広げられるも、7月に入って状況は一変する。川田騎手が11勝と絶好調なのに対し、ルメール騎手は5勝と失速気味。現在、ルメール騎手が100勝、川田騎手が99勝と、ついに1勝差にまで詰め寄っているのだ。
「川田騎手の交流重賞4勝は、ルメール騎手の3勝を上回るものです。日本人騎手のリーディング獲得を目指し、“打倒ルメール”を掲げている川田騎手にとっては喜びもひとしおではないでしょうか。この勢いでいけば、今週末にも川田騎手がリーディングトップを奪取するかもしれませんよ」(競馬記者)
後半戦の始まりである7月に猛チャージの川田騎手だが、ある面は困難な状況に変わりない。