ディープインパクト産駒仏オークス馬vs連覇を狙うディアドラ!! 最強牝馬エネイブルが待つ凱旋門賞(G1)にいい形で進むのは……【ナッソーS(英G1)展望】
日本時間30日(木)23時15分に発走となる英国のナッソーS(G1)。連覇がかかっているディアドラ(牝6歳、栗東・橋田満厩舎)はO.マーフィー騎手を背に出走。7頭立ての6番枠からスタートすることが決まった。
昨年もディアドラはマーフィー騎手を背に挑戦。後方で脚を溜めると、オープンストレッチのインを突いてスパート。そのままラチ沿いを一気に伸びて先頭に立ち、2着に1 馬身1/4差を付けて優勝。日本競馬にとって歴史的な1勝を挙げた。
その後は、愛チャンピオンS(G1)4着、英チャンピオンS(G1)3着、香港ヴァーズ(G1)4着と、勝利こそないものの、掲示板を外さない安定感のある走りを見せている。
今年は、始動戦のモハメドユスフナギモーターズカップで勝ち馬ポートライオンズからハナ差の2着と好走。前走のエネイブル、ガイヤースなど世界の一流どころがこぞって集結したエクリプスS(G1)でも5着と健闘している。
ディアドラは今秋の凱旋門賞にも一時登録済み。実績のある舞台で結果を残し、世界最高峰のレースに備えたい。
そのディアドラの前に立ち塞がるのが、2番枠に入ったマジックワンド(牝5歳、A.オブライエン厩舎)だ。
昨年はマッキノンS(G1)の1勝に留まったものの、ペガサスワールドカップターフ(米G1)、プリティポリーステークス(愛G1)など世界各地のG1競走で5度も2着を記録した。
今年もペガサスワールドカップターフで、2年連続2着に終わるなど“シルバーコレクター”の印象が強いが、その実力は折り紙付き。エクリプスSでは4着に入ってディアドラに先着を果たしている。
当初はファルマスS(英G1)への出走を予定していたが、馬場状況を理由に直前でキャンセル。ナッソーSへ回ることになった。仕切り直しの1戦でどのような走りを見せるのか。
上り調子のナジーフ(牝4歳、J.ゴスデン厩舎)も怖い存在だ。
昨年6月のデビュー戦こそ3着に終わったものの、その後は破竹の勢いで連戦連勝。デュークオブケンブリッジS(英G2)で重賞制覇を達成すると、続くファルマスS(英G1)では、一昨年の英1000ギニー(G1)勝ち馬ビルズドンブルックを相手にクビ差で優勝。6連勝でG1初制覇も達成している。
この勢いは本物と見ていいはず。新星が前走に続いて“大物食い”を果たす!?