JRAアーモンドアイの苦悩を理解できるのは超一流プロ野球選手だけ!? 球界屈指の名手はなにを思う?

 28日(火)の西武戦で通算1000本安打を達成したソフトバンクホークスの柳田悠岐外野手。プロ入り5年目の2015年に球団初となるトリプルスリーを達成し、その後も安定した打棒でチームを牽引している球界を代表する選手のひとりだ。

 昨年は故障に泣き、38試合の出場に留まり、成績も低調だったものの、球団もこの逸材を手放してはなるものかと考えたのだろう。オフには17年に結んだ変動制の3年契約を見直し、新たに7年契約を締結した。

 そして生涯契約ともとれる大型契約を交わした主砲は、今年完全復活。これまで34試合に出場し、9本塁打、25打点。打率は3割8分3厘にも及び、長打率7割4分8厘、出塁率5割7厘といずれも稀に見る高水準をキープしている。

 チームの顔として活躍している柳田選手。だが、そのプレッシャーは相当なものであることは想像に難くない。「日刊スポーツ」に掲載された“プロ野球番記者コラム”では、故障明けで出遅れていた今年の2月のキャンプで、「おれ、アーモンドアイの気持ちがわかるんよ」と大好きだという競馬に例えながら心境を明かしたという。

 詳細は該当記事を読んでいただきたいが、アーモンドアイは出走すれば、一番人気は当然。単勝1倍台も珍しくなかった。だがそれにも関わらず昨年末の有馬記念(G1)ではこれまでの活躍が嘘のように大敗を喫する。昨年は不本意なシーズンに終わってファンの期待を裏切る形になってしまった柳田選手にとって、アーモンドアイの敗退シーンに思うところがあったのだろう。

「柳田選手は競馬好きで知られており、有馬記念の開催日に小倉競馬場でのトークショーに出演することもありました。これまではサトノダイヤモンドを好きな馬としてあげることが多かったのですが、最近はアーモンドアイがお気に入りのようですね。あるインタビューでは、俊足で知られる周東佑京選手について、『アーモンドアイより速いから』などと引き合いに出すこともありました。だから自分が置かれたポジションについてもアーモンドアイを絡めて話したのでしょうね。

今年は柳田選手も好成績を残していますが、アーモンドアイも春のヴィクトリアマイル(G1)を勝利して巻き返しに成功すると、安田記念(G1)も2着。状態は悪くないようです。アーモンドアイと柳田選手にはこれからも昨年の悔しさをバネに頑張ってもらいたいですね」(記者)

 柳田選手が所属するSBホークスは今年4年連続日本一がかかっている。その偉業を達成した後に、アーモンドアイが出走を予定している天皇賞・秋(G1)を勝利し、史上初となる芝G1・8勝を成し遂げる未来もあるだろう。そのときプレッシャーを跳ね除けた柳田選手は何を語るのだろうか。

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