JBC開催の川崎競馬場が地方競馬の「売上新記録」を達成!確実な発展を遂げつつある新たな競馬ブームの実態とは
実際に川崎競馬場は当初3日の入場者数目標を2万5000人に設定していたが、それを上回る2万8718人の人々が来場。特にG1を3連勝していた王者コパノリッキーと、5連勝中の新星アウォーディーとの初対決が注目されたJBCクラシックは、戦前から大きな盛り上がりが見せていた。
無論、JRAのスターホースが出走する地方の交流重賞を中央競馬のインターネット馬券購入システム「IPAT」を利用して馬券購入できるようになったことも極めて大きな理由の一つ。
2012年から始まった同システムだが、ここ最近の地方競馬の好調ぶりを見ても、ようやく世間に大きく浸透したということだろうか。インターネットによる『全レース無料ライブ中継』は中央競馬にない地方競馬の強みである。
ただ、順調に売り上げを伸ばしているのは地方競馬だけでなく、ここ数年毎年のように売り上げ増を記録している中央競馬も、頭数が揃わなかった天皇賞・秋を除くG1が軒並み売り上げ増を達成。
新しく導入された海外馬券も順調な滑り出しを見せており、極めて良好な状態だ。
「これまで競馬人気の復活が注目を集めたのは、ディープインパクトのようなスターホースの出現による一過性のものでしたが、今年は藤田菜七子騎手が春先に話題になった程度。3冠馬のような突き抜けたスターホースもいませんし、業界全体がじわじわと注目度を高めていることが伝わってきます。こういった向上の仕方は、競馬界全体の将来的にも非常に有意義なことではないでしょうか」(同)