C・ルメール騎手「桜花賞(G1)は勝てる」大本命・メジャーエンブレムの実力と「伝説」


 テスコカビーは最終的に13年間破られないスーパーレコードで桜花賞を圧勝。2着に着けたタイム差は1秒9、10馬身以上の「大差」が記録された。

 今のメジャーエンブレムの強さを表現するには、このような競馬史に残る”化け物”を用意する必要がある。

 何故ならクイーンCで記録した1分32秒5というレコードは、同じ東京1600mで行われた前年の安田記念で、年度代表馬モーリスが走破したタイムと僅か0.5秒しか違わないからだ。

 まだメジャーエンブレムは3歳になったばかり。それも桜花賞の前哨戦として余裕を持った仕上げでありがら、さらには他馬より1kg重い斤量を背負いながら、マイルの最高峰・安田記念で好勝負を演じられるほどのパフォーマンスを見せているのである。

 実際に、メジャーエンブレムの主戦クリストフ・ルメール騎手も「今までの牝馬の中で一番強い」と断言。「桜花賞は勝てると思います」と力強く言い切った。

 今はJRAの騎手だが、元は世界有数の大馬主アガ・カーン殿下と専属契約を結んでいたC・ルメール。当然ながら、数々の世界的名牝に携わった経験がある。

中でもプライド(仏国)とのコンビでは、当時の欧州最強馬ハリケーンラン(凱旋門賞、キングジョージⅥ&QEDS)を撃破してサンクルー大賞(G1)を制覇。その年の凱旋門賞(G1)では2着に敗れたもののディープインパクト(3着失格)に先着。年末の香港C(G1)ではアドマイヤムーンを撃破するなど世界を股にかけて活躍している。

 そんなC・ルメール騎手が数々の世界的名牝を差し置いて「牝馬の中で一番強い」と評するメジャーエンブレム。クイーンC以降、レコード決着したチューリップ賞(G3)を始めとした前哨戦から数々のライバルが登場しているが、やはりこの馬の大本命は揺るがないようだ。

『先頭はメジャーエンブレム。これは強い、後ろからは何にも来ない!後ろからは何にも来ない!後ろからは何にも来ない――』

 今週末、我々は再び”伝説”を目撃するかもしれない。

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